検索窓
今日:32 hit、昨日:41 hit、合計:370,559 hit

202 ページ2

.

「ストライク!」
「へ?」

花垣はボウリング場にいた。隣には橘ヒナタが倒れたピンを見て声を上げる。

「タケミチくん凄い!ターキーだよ!」
「う、うん…」


ぶんぶんと手を掴まれる花垣。先程まで凄惨な現場にいたせいで、橘の笑顔を見ると涙がほろりと出てきそうだった。


花垣はボウリングのボールをしっかり掴んで構える。

「見ていろヒナ、俺のフォース(4連続ストライク)を…!!」

そう言って投げたボールは狙い通りストライク。しかし花垣の横のレーンもストライクであり、しかも花垣と同じフォーム、タイミングであった。


「すごーい!」
「アレ、なんか揃った。息ピッタリだな!」
「ウケる」


花垣の横に立つ男はかなりの長身で、すらりとした背に青の坊主頭。何処かで見たことのある顔に花垣は悶々としていたが、相手はあっと声をあげる。


「ああ、見たことあると思ったら…お前花垣タケミチか!」

一方的に知られており、花垣は目を丸くして驚く。花垣の方は相手の名前も知らない。

「なんだよ、特攻隊長になったからって調子乗ってない?俺は弐番隊副隊長の柴八戒だ!」


花垣は漸く思い出した。12年後に幹部会で見た男であるとわかったようだ。しかし何故黒龍であるはずの柴八戒が?頭にはてなが浮かぶ。

「お前の話は隊長からよく聞くぜ!今日から俺ら兄弟分な?今から家来いよ!」

花垣の肩を抱き、仲良さげにそう言い放った八戒。ほぼ無理矢理な形で花垣、橘はボウリング場を後にした。

203→←201



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1008 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4803人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

飛鳥 - 続き楽しみに待ってます! (3月14日 7時) (レス) @page36 id: 2cfd6d6f99 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - めっちゃ好きです!!!続き待ってます!気が向いたら更新してください!応援してます! (12月29日 17時) (レス) @page36 id: cc16e6db3c (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 続き楽しみにしてます!! (10月28日 20時) (レス) @page35 id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのみき - 東リベの夢小説史上面白い小説でした!更新頑張ってください! (10月13日 22時) (レス) @page34 id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
名無し68593号(プロフ) - 更新ありがとうございます‼️最高です (10月6日 23時) (レス) id: 38145731e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年10月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。