どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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龍宮寺の怒り声に反応したA、マイキーは急いで振り返ると、目に涙を浮かべ、腕を振りかざした姿を花垣と、殴られた顔を痛そうに抑えている稀咲が。

「東卍でも無いお前が何やってやがる！任命式潰す気か！！」


龍宮寺の怒声を聞いた隊員達も、「幹部に殺されるぞ」と恐ろしげに呟いた。その声に反応したように、三ツ谷や武藤、河田などが怒りの感情を爆発させて花垣の元へとやってきた。



「どう言うことだ、タケミっち！」
「テメー、マイキーの顔に泥塗るつもりィ？」


スマイリーは表情では笑っているものの、顔には青筋が浮かび、両手の指をぼきぼき、と鳴らしている。


幹部達に囲まれた花垣は焦った様に弁明し出す。


「違うんスよみんな…！俺は、俺は…！！」


最後に縋る様に花垣はAを見た。しかしそんな花垣の目に映ったのは___



「稀咲くん大丈夫？立てる？」
「Aさん…すいません、ありがとうございます」
「ううん！ほっぺた後で冷やそっか」
「お願いします」


稀咲に優しく接していたAの姿だった。花垣は絶望した表情を浮かべ、もう1度稀咲を殴ろうとしたが、突如聞こえた声にぴたりと動きを止めた。



「なんだなんだァ〜？おもしれーことになってんじゃん」

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