検索窓
今日:108 hit、昨日:112 hit、合計:888,902 hit

147 ページ47

.

静かになった隊員たちの前に立ったのはマイキー。
辺りを一瞥してからマイキーは口を開いた。

「ウチはこれから、芭流覇羅(バルハラ)とぶつかる。新興勢力の芭流覇羅は、愛美愛主なんて比べもんになんねーくらいデケェチームだ。勝つ為に東卍も勢力を拡大する」

「此処にいる稀咲鉄太は、愛美愛主で俺ら世代を纏めてた男だ。芭流覇羅と揉める為に、稀咲は必要だ!」

そこまで言い切ると、マイキーは大きく息を吸い込んだ。

「参番隊隊長は、稀咲鉄太!!覚えておけ!」


その声に反対するものはもういなかった。全員が頷いたのを見てマイキーは再び口を開く。

「これで参番隊隊長任命式を終わる!!」


そしてマイキーはAと共に後ろへと消え去っていった。しかし、それを呼び止める声が。


「総長!」

稀咲だった。稀咲は立ち上がるとマイキーの後ろへと立つ。

マイキーは振り返らずに黙ったまま。Aはそんな2人の様子をマイキーの隣で伺っていた。


「ありがとうございます!!」
「おう」

そう頭を下げて感謝の言葉を口にする稀咲に、マイキーは短く返事をした。


龍宮寺はマイキーの様子を見て、訝しげな表情を浮かべる。

「…何考えてんだか。うちの大将は」



稀咲は下げていた頭を上げ、隣にいた側近の様な男に「帰るぞ」と声を掛ける。


そんな壇上に、走ってきた男が1人。

花垣だった。

急いで階段を登り、稀咲の前まで走ってくると花垣は握り締めた拳を稀咲の顔へと打ち込んだ。

殴られた稀咲の顔から眼鏡が落ちる。カシャン、と地面に落ちた音が小さく鳴った。



「何やってんだ…タケミっち!!」

148→←146



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (672 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2610人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです( ; ; )更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…! (2021年10月5日 21時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます! (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます!夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい( ; ; )変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます( ; ; ) (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2021年9月25日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。