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「結局買って貰っちゃってごめんね？しかもショッパー持ってくれてるし…」
「大丈夫だって。それにこれ重てぇし俺が持つ」
「あはは、竜胆くんはいい彼氏になるね」
そう笑って言うAにぴくりと反応する竜胆。
「ナニソレ。俺期待していーわけ？それとも逆に脈ナシ？」
「り、竜胆くん近い…！」
「意識してんの？かわい」
ずい、と顔を近づける竜胆に照れるA。竜胆はAの赤く色づいた耳を見て満足気に笑った。
「真っ赤だけど」
「やだ、恥ずかしいから言わないで」
「ムリ」
___
竜胆は手に持っていたもう1つのショッパーをAに押し付ける。
「竜胆くん、なあに？これ」
「ん、開けてみ」
「いいの？じゃあ…」
そう促されたAは丁寧に包装を解く。中に入っていたのは淡い藤色の花飾りがついた簪。
「今日楽しかったから、そのお礼」
「すっごい可愛い…そんな、Aの方こそお礼しなきゃ！」
「気にすんな、これ着けてけよ？絶対似合う」
「うん、絶対着けていく！…けど、色々申し訳ないなあ」
大切そうに手のひらに包み込むAを見て、竜胆は「あー」と声を漏らす。
「んじゃ、また俺とデートして。それでチャラ。な？」
「そんなことでいいの？」
「そんなことって…俺は"それ"がいいんだけど」
そう言った竜胆にAは大きく頷き、約束ね、と笑った。
___
竜胆はAの家まで送り届けている途中、不意に思いついた様に口を開いた。
「てか、浴衣買ったってことは祭でも行くのか？」
「うん！誘ってもらったんだ〜」
「ふーん、前の子？」
竜胆が思い描いたのはエマの姿。Aは違うよ、と訂正する。
「また違う人」
「…男？」
この質問をした竜胆は心の中でAに否定して欲しいかった。しかし、そんなことはつゆ知らずのAは素直に「うん」と返事した。
「…ガチ？」
「え、うん…。竜胆くん？」
「A、他の男と遊びに行く時の服俺に選ばせたってことかよ」
竜胆は聞きたく無かった返事を耳にし、苛立ちを隠しながらAへ詰め寄る。竜胆の纏う雰囲気に圧されたAはじり、じりと後ずさる。
「嫉妬させたかった？オメデトー。大成功だぜ」
「何か気に障ったならごめんなさい…でも、竜胆くんお洒落だから一緒に買い物したいなって思っただけなの」
とうとう壁に追い詰められたAは潤んだ目で竜胆を見上げる。所謂上目遣いに竜胆はノックアウトした。
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まる(プロフ) - ドンさん» 応援していただけて嬉しいです（ ; ; ）更新頑張りますので今後ともよろしくお願いします…！ (2021年10月5日 21時) (
レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - まるさん» 分かりました、更新頑張ってください応援してます！ (2021年10月5日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ドンさん» コメントありがとうございます！夢主は自己投影して頂ければ嬉しいです…(^^) (2021年10月3日 20時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
ドン - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年10月2日 12時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 癒し系猫さん» 恥ずかしい（ ; ; ）変換ミスです💧教えてくださりありがとうございます（ ; ; ） (2021年10月1日 17時) (レス) id: 7672e7a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2021年9月25日 20時
