どろり。 3 【東京卍リベンジャーズ】

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そのまま祭りを楽しむ3人だったが、エマの頭上になにかぽつり、と落ちてきた。


「…げ、雨だ！」
「嘘〜！取り敢えず濡れないとこ探さなきゃ」
「ちょっと2人で待ってろ、俺傘買ってくるわ」


慌ててAとエマは葉が生い茂る木の下へ避難すると、龍宮寺が傘を買いに1人で走り出した。


「折角綺麗にセットしたのにぃ〜」
「天気予報外れちゃったね」

ぶー、と不満げなエマ。雨で少し濡れた前髪を鬱陶しそうに手で摘んだ。Aがエマの頬に引っ付いた髪を丁寧に払うとエマは嬉しそうに微笑んだ。


「あー、いたいた。ほら傘」
「ちゃんと3人分買ってくれてる！」
「何から何までありがとう…」

ビニール傘を3本分手に引っ提げて走ってきた龍宮寺。Aとエマに傘を渡すと自身も傘を広げた。


「雨降ってきたし帰ろっか。ちょっと物足りないけど」
「じゃあウチの家で2次会しよーよー」
「それいいね、Aもやりたい！ケンくんも行くよね？」
「邪魔になんねーなら行くわ」


と、3人は楽しげに会話を弾ませながら歩く。


「ドラケン！！」


3人の会話を遮った声。3人が振り返ると、そこに立っていたのは特攻服の上に襷(たすき)を掛け、険しい顔をした林だった。

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