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°○ぽつぽつ○° ページ16







A「…つまんない」


なんで出かけようとした日に限って雨なんだろう。

私って雨女なのかな?


健永「そんな落ち込まないの」


A「だって…」


雨って嫌いなんだもん。
綺麗じゃない雨水。
髪とか服が乱れるし。
傘もあんまり好きじゃない。

一番嫌いなのは、雨の匂い。

土臭いっていうか生臭いっていうか…


健永「俺は雨好きだけどなあ」


A「健永は晴れ男だから言えるんだよ」


健永「そうじゃなくて。

じゃあさ、嫌な雨忘れたい?」


A「そりゃまぁ…忘れたいけど…」


健永「んふ、じゃあ忘れさせてあげる」


A「え…?、っ」


カーペットの上に押し倒された。


A「なに…っ?」


健永「俺が雨好きなのはさぁ…

シてるときの匂いと雨の匂いが混ざるのって…なんかイイニオイなんだよね」


A「っ…」


健永「わかったでしょ?俺が雨の日にシたがる理由が…」


A「健永、まっ…んん」


健永「待たない。忘れさせてほしいって言ったの…Aだよね」


健永の瞳がギラっと光って、オフショルダーのニットで剥き出しになっていた肩に噛みつかれた。


A「い!った…」


健永は、行為になると人格が変わる。
いつもは甘くて優しいのに…激しくて壊れちゃいそう。

でも、結局女子ってギャップが好きなんだよね。
今では、そんな健永に虜にされてる。


健永「A」


A「な…に、っ」


健永「もっと声出せよ」


強く与えられる快感に、体が痺れる。


健永「今日は集中できない?
いつもは…もっと、もっと、って…俺を求めるのに…

俺、そんときのA…すんげえ好きだなぁ…」


A「ぅ…んっ」


健永「“つまんない”んでしょ?

だったら…楽しめよ」


官能的な低い声。

逞しい腕と胸と広い背中。

艶やかに突き刺す瞳。

唇や肌を甘噛みする鋭い歯。

幾つもの痕をつける紅い唇。

身体を溶かす熱い舌。

二人を繋げる濃蜜な糸。


健永のすべてが…快楽の海へと誘っていった。





°○むにむに○°→←°○ぽかぽか○°


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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 短編集 , フリー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年10月8日 23時

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