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°○べたべた○° ページ12







“放課後中庭”


紙切れが教室に入っていた。
差出人は不明だけど、まぁ…大体予想つく。


「やっと来たよ」


…やっぱりリンチか。


A「何の用ですか」


「決まってんじゃん、健永くんと別れて」


A「何回も言いますけど、別れる気はないです。
告白してくれたのは健永くんです。
思い合ってるのにどうして別れなければならないんですか」


急に黙って不敵に笑って、気味悪いと思った瞬間何かが上から降ってきた。
頭から全身に被って、一瞬でずぶ濡れになった。


A「な…に、これ…」


ドロドロしてるのに、透明で無臭…
ベタベタして最悪。


「オリゴ糖シロップって、知らない?笑
ローションみたい笑」


オリゴ糖シロップか…


「なんか楽しそうじゃーん。
俺もそれ混ぜてよ〜」


聞き慣れた声がして振り向こうとしたら、また頭から何かがかけられた。

べちゃって音がして甘い匂いが鼻腔を掠める。


「オリゴ糖シロップもいいけどさあ…ハチミツもいいよね、ラズベリーのいい匂い。

卑怯な手使うのはよくないね〜」


「健永くんもやっぱりそう思う!?」


健永「ふふ、あんたらのこと言ってんだけど?
Aがいつあんたらに卑怯な手使った?
俺イジメてなんて頼んでないんだけど。

A…汚れちゃったねえ、綺麗にしてあげる」


6人も女の子がいるのに、目の前で唇にかぶりつかれた。


健永「見せつけてやるから…声出せよ」


耳元で囁かれて、耳朶についた液体が舐め取られていく。


健永「まだ見る?俺たちは全然いいけど」


女の子たちは顔を歪めて騒がしく去っていった。


A「助けてくれたのは嬉しいけど…わざわざ汚す?
ハチミツの方が落ちないよ!責任取って!」


健永「美味しそうだよ?」


ベタベタの制服のままシャワールームに連れてかれた。


A「ちょっと、一緒に入らないで」


健永「責任取ってって言ったの誰だっけ〜?」


制服が脱がされて温かいお湯が降り注ぐ。


健永「髪と肌も綺麗にしないとね」


A「自分で洗える…っん、やぁ…」


這っていた指が首筋から胸元に移動して厭らしく撫であげる。
漏れる声を塞ぐように、ハチミツ味の舌が口内を掻き乱した。


健永「オリゴ糖シロップが混ざっちゃったから…次はハチミツだけかけて食べるのもいいよね。
メープルシロップもいいなあ…チョコがいい?」


甘く蕩けた体に否定なんて出来るはずもなく、なんでもいい、なんて答えてた。





°○ぺろぺろ○°→←°○へとへと○°


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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 短編集 , フリー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年10月8日 23時

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