°○きしきし○° ページ9
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最近梅雨の季節で髪が最悪だ。
うねるから朝も時間がかかるし、全体的にパサパサで傷んでる気がする。
ソファーで自分の髪をつまんでぶーたれてると、仕事を終えた健永が帰ってきた。
健永「ただいま。
…何その顔笑」
A「髪が傷んでて嫌なだけー。
きしきししてるんだもん」
健永「んじゃ、俺が洗ってやるよ」
A「え…いいよ!
疲れてるでしょ?」
健永は美容師で定休日以外ほとんど毎日、大繁盛で遅く帰ってくる。
ただでさえ人気店なのに、彼は従業員じゃなくて店長だから大変。
遅く帰ってきた彼に休憩させてあげたいのにそれは申し訳ない。
健永「俺ゴットハンドだから任せて」
背中を押されてお風呂場に連れて行かれる。
湯船に浸かってゆっくりしてから健永を呼んだ。
手にボトルを何本か持っている。
A「…何それ?」
健永「俺の店で使ってるシャンプーリンスとコンディショナー。
こんなときもあろうかと置いといてよかったよ。
これめっちゃいいよ。
俺が作ったから」
A「作った…?」
健永「やっぱりこだわりの使いたいからさ」
A「すごいね、全然知らなかった」
健永「マッサージからやってあげる。
ますます俺に惚れんなよー?」
A「もう十分惚れてるから大丈夫ー」
…あれ?
返事がない。
健永「マッサージするから動かないで!!」
後ろを見ようとしたけど顔ごと掴まれて戻されちゃった。
でも私、健永の顔が赤いの、ちょっと見えちゃった。
マッサージを念入りにしてもらったあと、じっくり髪を洗ってもらって。
お風呂上がりにまたマッサージをしてくれて。
そのあと丁寧に乾かしてくれた。
いっぱい尽くしてくれてとっても幸せ。
A「本当にありがとうね。
明日みんなに自慢しちゃおう」
健永「どういたしまして。
俺がやりたかっただけだから」
A「私もお返ししなきゃね!
健永みたいなゴットハンドには全然及ばないけど笑」
健永「お、まじ?
やった。
じゃあいつやってもらうか考えとくわ」
電気を消してベッドに転がって、
“おいで”って言われて彼の腕枕に身を預けた。
健永「Aの髪がステキになるおまじない」
ぎゅっと包まれたと思ったら髪にそっとキスされた。
A「ふふ。
ありがと、だいすき。
…おやすみ」
健永「俺もだぁぁーいすき。
おやすみ」
私も健永の髪にそっと、キスをした。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時