°○うねうね○° ページ7
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「…ぶふっ」
登校してきた健永の髪を見て、思わず吹き出してしまった。
健永「んだよ、笑うなよ!
しょうがないだろ梅雨なんだから。
うねうねして髪がキマらねぇんだよ」
いつもはバッチリキメてるくせに今日はうねって変な方向になってボサボサ。
私の髪の毛を指差して“アホ毛〜!!”って
いつもゲラゲラ笑ってるからバチがあたったんだ。
だから私も指差して笑ってやった。
健永「Aさ、いつも友達の髪とか直してんじゃん。
俺にはやってくれないの?」
私もうねったりすることがあるから、いつもポーチに携帯用ミストとか常備してるから、友達と直しあったりしてた。
たまには私がいじめてやろうっと。
A「え〜?
いつもバカにするでしょー?
お願いしてくれたらやってあげてもいいよ」
健永「…おねがい、Aちゃん。
俺の髪も直して?」
…くそ、なんで男のはずなのにかわいいんだよ。
完敗して結局のそのそとポーチを取り出す。
健永の髪に触れるとふわふわだった。
A「髪ふわふわじゃん。
シャンプー何使ってるの?」
健永「めんどくさいから母親の女用の使ってる」
A「へぇ…どれどれ」
くんくん嗅いでみると華やかな匂いがする。
…もしかしたらうちと同じシャンプーかも。
名前を聞いてみるとうちで使ってるのと同じものだった。
A「うちも同じの使ってるよ」
健永「へぇー、知らなかった。
じゃあこれからもこれと同じのにしよ。
…あ、Aも変えんなよ?」
A「…うん」
どきどきして、健永の髪をもう一度撫でた。
雨の嫌いな匂いより、シャンプーの華やかな匂いが充満した。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時