○○【KMF2】○1○ (ページ5)

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°○いらいら○° ページ5

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…もう、知らない。

デレデレしちゃって。

なんなの?

クラスのマドンナから体育祭の2人ムカデのペア申し込まれたからって。

私たちが付き合ってることはみんな知らないから怒れないけど。

あきらかに鼻の下伸びてますけど。

目が合ったから思いっきり睨んでやった。

私だってほかの男子と組んでやる。

本番の増脚リレー。

2人ムカデの次の3人ムカデに出ることにした。

バトンもらうからね。

健永といつも一緒に居る裕太くんと俊哉くんにサンドイッチしてもらうんだ。

…これで嫉妬しなかったら悲しいけど。

増脚リレーは練習できなくて一発勝負。
バトン渡したとき目開いてた。

ふふ、仕返ししただけだもん。

眉間に皺を寄せてる健永が遠ざかる。

結果は1位に終わった。

席に戻って障害物競走を見る。

俊哉くん意外に足速くて1位でゴールしてる。

借り物ツインテールの女の子って…笑

アンカーの健永が借り物まで1位で辿り着いた。

紙を持って私に近づいてくる。

健永「借り物、一緒に来て」

A「やだ。

2人ムカデやった子連れてけばいいでしょ」

座っていた椅子にぴったりくっついて意地を張っていたら力強い腕に簡単に剥がされて担がれてしまった。

A「ちょっと!!

何すんのよ!」

担がれたままゴールに向かってるから注目されて、健永に大人しくしがみついていた。

あとで借り物の紙を見せてもらうと『大切な人』と書いてあった。

健永「もともとこの紙取ってAを選ぶつもりだったの。

それだけじゃつまんないからちょっといらいらしてもらったけど。

…まさか仕返しされるとは思わなかったよ笑」

目の前の健永はしてやったりな顔。

いらいらしてたのは本当だし怒りたかったけど、『大切な人』なんていわれたら、いらいらがすっかりおさまってしまった。

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