°○ぬくぬく○° ページ30
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寒くて眠れなくて目が冴えきってる。
プチ事件発生中で、家のエアコンが壊れてるんだ。
暖を取れるのはエアコンだけで、ストーブもないし…
だからっていきなり買い直すのもお金が…
なんてぐだぐだ話してたけど、寝室は北の方向にあるから窓は閉めきってるけど寒い。
健永に抱きつきたくても寝相が悪いから遠慮の気持ちが勝っちゃう。
ほんとは甘えたいんだけどな。
健永「A?」
A「びっくりした…起こしちゃった?ごめんね」
寝癖がついた髪を触りながら羽毛布団からひょっこり目だけ出した健永が眠そうに私を見ていた。
健永「びっくりしたのはこっちだよ。
布団のぬくもりがなくなって起きたら隣で寝てるはずのAがいないんだもん。
そんなとこで変な顔して正座してないでおいで」
ぎゅーって抱きしめられてぽかぽかしてきた。
少し布団の中から出ただけなのに体が冷えていた。
健永「どした?眠れない?」
A「寒くて眠れない」
健永「じゃー…たまには夜更かしでもしよ。
明日なんもないんだしさ」
手を引かれてリビングに移動した。
リビングの電気も暖かみのある電球色にして、2人でおおきな毛布にくるまって、健永が作ってくれたホットミルクを飲む。
A「ホットミルク美味しい」
健永「よかった。Aが好きなハチミツ入れたんだよ。
このあとはどうする?なんか映画でも観る?」
A「んー…こうしてるだけでいいや」
健永の肩にそっと頭をのっけた。
健永「ふふ。なに、今日はめずらしく甘えんぼさんなの?」
わしゃわしゃ髪を撫でる大きな手に
肩を抱き寄せる逞しい腕に
頰が染まったのを隠すように広い胸に顔を埋めた。
健永「ほんとにどうしたの?
もう…調子狂うんだけど…」
照れてる健永がかわいくて、唇を押しつけた。
ふにふにと唇を味わっていたら、その唇が耳元に寄せられた。
健永「眠いっつってもやめないからな」
ぐっと体が抱き上げられて、2人でくるまっていた毛布がぱさっと床に落ちた。
また重ね合わせた唇は微かにハチミツの味がした。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時