°○にこにこ○° ページ28
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結婚の挨拶…は早いかもしれないけど、健永を家に招いた。
健永はお泊まりデートのつもりかもしれないけど、私は両親にちゃんと紹介したい。
健永「おじゃまします」
礼儀正しく靴を揃えてお辞儀して、手土産まで渡してた。そんなのいいのに。
お母さんは、私が彼を家に招くことが今までになかったからとても興奮して健永に迫ってた。
健永「ちょっと、お父さんお母さんともっと話したかったのに笑」
やっぱり外で紹介した方がよかったかな…
A「…ただいま〜」
お母さんに急におつかいを頼まれた。
返答がないから奥のリビングに進むと3人の笑い声が聞こえてきた。
健永「お帰りA。遅かったね」
A「…何見てるの?」
3人が見てるのは…私のアルバムだった。
A「ちょっ、なんでそんなの見てるの!?
恥ずかしいからやめて!!お母さんでしょ!!」
母「いいじゃないの。
いずれは健永くんと結婚するつもりなんでしょ?」
A「なんで…それ、」
母「さっき健永くんがプロポーズしたって話してくれたのよ?
そういう大事なことはすぐ話しなさい。
それに、私がペアリングに気づかないとでも思った?」
…やっぱり、お母さんには敵わないや。
健永「A、こんなに素敵な家庭に生まれて幸せ者だね」
健永が私の幼少期のアルバムを見ながら、幸せそうに笑った。
一枚一枚じっくり見て、目を合わせてくれる。
涙が込み上げた。両親の前で泣きたくなかったのに。
手を引かれて隣に座る。
健永「一緒に見よう?」
A「…うん」
そっと肩を抱かれて引き寄せられて、涙を拭ってくれた。
そんな私たちを、お父さんとお母さんは温かい目で見てくれていた。
何冊もあるアルバムを最初から最後まで見たあと、思い出話に華を咲かせた。
お母さんはお喋りだから、私の赤裸々話ばっか暴露してたけど。
すっかりお父さんとも打ち解けて、リビングのソファーに移動して、男同士2人で晩酌してる。
A、本当によかったね、健永さんみたいな素敵な男性と出会えて
お母さんはそう言ってくれた。
大事にしてもらうんだぞ
そう言ってお父さんは私の肩を強く叩いた。
客間に布団を敷いて2人で抱き合う。
健永「認めてもらえてよかった、俺を家族として迎えてくれて…幸せになろうね」
健永は嬉し涙と綺麗な涙を流していた。
2人で泣いたのは、はじめてだった。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時