°○ちらちら○° ページ24
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隣のクラスの健永くん。
休み時間になるといつもベランダに遊びにくる。
高嗣くんと仲がいい。
健永くんを好きになって1年。
隠れて見つめてるつもりなんだけど、最近目が合うことが多くなった。
目が合うたびに私がすぐに逸らしちゃうけど。
昼休み、友達とお弁当を食べて自分の席に戻ったら高嗣くんが私の席まで来た。
高嗣「Aちゃんさ、健永のことよく見てるよね。
…好きなの?」
A「うん…
健永くんには言わないでね…?」
高嗣「大丈夫。
放課後健永が屋上で待ってるから行ってあげて?」
A「わかった…」
来てみたけど緊張してドア開けられない…
なんで私のこと呼び出したんだろう…
待たせてるかもと思ってドアを開けると、フェンスに寄りかかってケータイを弄ってる健永くんがいた。
やっぱりかっこいいなぁ…
健永「あ、Aちゃん。
Aちゃんが放課後来てって言ってたって高嗣が…」
A「私は…健永くんが屋上で待ってるから行ってあげてって…」
健永「まぁいいや…
話があるから…聞いてくれる…?
俺…1年前からずっと、Aちゃんのこと好きだったんだ。
Aちゃんが木登りして降りられなくなった猫を助けたでしょ?
あのときから…」
私が健永くんを好きになったときと同じだった。
1年前。
校舎3階の窓から見えた猫を助けるために木に乗ったら、自分が降りられなくなってしまった。
私が乗ったところは細く重さに耐えられず折れてしまった。
猫を抱えたまま真っ逆さまに落ちて
あぁ、怪我するな。って思ったら健永くんが受け止めてくれた。
健永「俺、Aちゃんに一目惚れだったんだ。
上からいきなり猫抱えた女の子が落ちてきて。
不思議の国のアリスのアリスとチェシャ猫かと思った。
好きです。俺の…彼女になってくれますか…?」
A「はい…私もす…」
私もすきって言おうとしたらぎゅっと強く抱きしめられた。
健永「めっっっちゃ嬉しい!!
両思いなんて夢みたい…
高嗣キューピットに感謝だね…」
帰り道。
ちらちら見る私に全然気づかなくて、見てほしくてずっと見てたら目が合うようになった。
って話してくれた。
似た者同士だったことがすごく嬉しかった。
これからも直視することはできないから、ちらちら見ちゃうんだろうな。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時