°○すりすり○° ページ22
・
健永帰ってくるの遅いなぁ…。
“仕事早く終わったから
メンバーと飲んでくる。”
そうメッセージが届いたのは4時間前。
日付を跨いで30分くらい経ったからそろそろ帰ってこないと…心配だなぁ…
泥酔しちゃってるとか…?
ソファーにだらりんと寝転がってテレビのリモコンをぴこぴこ弄る。
…つまんない。
眠くなってきたなぁ…
ソファーから投げ出された手からリモコンが床に落ちたのと同時に、インターホンが鳴った。
リモコンを拾ってインターホンに出る。
A「はい」
健永『健永くんだよぉ〜…
Aちゃん開けてぇ〜』
…泥酔してますよね…?
玄関の扉を開けたらいきなり千鳥足で抱きついてきた。
健永「ん〜…」
私の首筋に顔を埋めてむにゃむにゃ言ってる健永。
纏わりつかれたまま健永を引きずってリビングまで運ぶ。
ソファーに座らせて水と二日酔いの薬を持って隣に座る。
A「明日のためにこれ飲んで」
薬を好きな人はいないと思うけど…
なかなか飲まないでぴったり抱きつかれたまま。
あったかいからいいけど…どうしてこんな甘えん坊さんになっちゃったんだろう。
お酒飲むと甘えん坊さんになるのかな…?
なんてボーッとしていたら腕が解かれて不意打ちにキスされて、頬ずりをはじめた。
私の頬に健永のもちもちの頬がすりすりされて気持ちよくて目を閉じた。
頬をくっつけたまま上目遣いで薬飲ませてって言われた。
かわいくて断れるわけがない。
薬を飲み終わった唇がすぐに私の唇に重なった。
柔らかな舌が滑らかに私の舌を捕らえる。
甘いお酒の味がして蕩けるようなキスだった。
甘いキスに夢中になっているとソファーが沈んでそっと押し倒される。
ベッドがいいと言ったら軽々と抱きあげて寝室へ連れていってくれた。
とろんとした目で見下ろされる。
パーカーのチャックが下ろされて裾にあたたかい手が入ってきたら、健永が私の上に倒れてきた。
A「健永…?」
目の前にある顔を見ると長い睫毛が伏せられていた。
A「寝ちゃったのか…」
規則正しい寝息、爆睡だな…。
体勢を横に変えて健永を抱きしめる。
ふわっと甘いお酒の香りがした。
寝ちゃうのはいいけど…
人の服に手突っ込んだまま寝ないでよ…
なんて思いつつ。
火照った頬と湿ってる唇にそっとキスをして、健永の胸に顔をすり寄せた。
・
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時