°○あまあま○° ページ3
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今日はプレゼンがあった。
不安なこともたくさんあったけどなんとか成功に終わってホッとした。
入社してしばらく経つけどプレゼンはいまだに慣れない。
鍵を開けて誰もいない家にただいまを告げる。
「おかえり〜」
えっ…?
よく見たら男物の靴が揃えて置いてある。
リビングに続くドアを開けると、プレゼンに上司として同席していた彼がいた。
A「健永…?
なんでいるの?」
健永「今日プレゼン頑張ってただろ?
そのご褒美。
合鍵ちょうだいってもらってから使ったの、はじめてだわ」
ソファーに座る彼は驚いて佇む私を見上げた。
座るように促されて彼の隣に座る。
健永「その箱、開けてみて」
目の前のテーブルには綺麗にラッピングされた箱。
赤いリボンをしゅるしゅると解いて開くと
なかにはまるいケーキ。
A「これ…
買ってきてくれたの?」
キッチンで紅茶を淹れてくれてる健永に聞いた。
健永「違うよ笑
俺の手作り。
なかなか上手くできたと思わない?」
手作り…!?
健永「どうぞ召し上がれ。
チーズケーキはじめて作ったから味はわかんないけど…。
俺もひとくちちょうだい」
ぱくっとひとくち入れるとほのかな甘さが口にふわっと広がった。
A「おいしい…!!
健永が作ったとは思えない!」
健永「それはよかった。
一言余計だけどな」
健永が淹れてくれたアッサムティーも美味しいし…
癒されるなぁ
やっぱり疲れたときには甘いものだな。
最後のひとくちを口に入れてやっと気づいた。
健永にあげるの忘れてた。
健永「ひとくちくれって言っただろ」
あっという間に距離が埋められて唇を奪われる。
ケーキがほとんど入ってない口内に舌が入ってきて、ゆっくり味わうようにかき混ざった。
健永「ごちそうさま。
普通にもらうよりこっちのほうが美味かったわ」
胸がまだどきどきしてる。
彼が作ってくれたチーズケーキより、彼の唇と舌のほうが甘かった。
あまあまな唇を求めて彼の袖をそっと引っ張った。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時