°○じわじわ○° ページ20
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「ごめんね…」
「何回謝るの、いいんだよ」
…風邪を引いてしまいました。
私が風邪を引いていなければ、今日の夜健永は友達と会って飲み会をする予定だった。
久しぶりだから楽しみって笑顔で話してくれたのに…
タイミング悪すぎるよ…
本当に申し訳ない。
A「ほんとにごめんね…」
健永「もういいってば。
全然気にしてないし、俺たちはまた予定合わせ直せばいいんだから。
Aは何も悪いことしてないでしょ?
それに俺は、彼女が風邪引いてるのにほっといて飲み会行くほど馬鹿じゃないから。
次謝ったらお仕置きしちゃうよ」
黙ったら冷えピタを張り替えてもらったばかりのおでこをよしよしと撫でられた。
健永がお粥を作ってくれた。
健永「卵で醤油味だけどいい?」
A「うん、ありがとう」
健永「俺が風邪引いたときに作ってくれたやつ思い出して作ってみた」
ふーふーして蓮華を口元に運んでくれた。
A「……ん…おいしい、すっごく」
健永「よかった、溜めないでよ。
どきどきする笑」
なぜか最後のひとくちまであーんすることをやめなかった健永。
ずっと顔見つめられて恥ずかしかった…。
熱上がっちゃうよ…。
A「…ご馳走様でした」
健永「お粗末様でした。
土鍋洗ってくるね」
汗くさくなるの嫌で我慢してたからちょっと寒くなってきたな…。
でも今タオルないから拭けないし…どうしよう…
健永「キョロキョロしてどうしたの?
探し物?」
A「あ、汗拭きたくて…
汗拭かないから寒くなってきちゃった…」
健永「じゃあ蒸しタオル持ってくるよ」
あたたかい湯気がたつタオルを持ってすぐに戻ってきてくれた。
A「ごめんね、何もかもやらせて…」
健永「大人しく看病されて元気になるのが病人の仕事でしょ?
また謝ったな、元気になったらお仕置きだな」
蒸しタオルを手渡してくれると思ったら、パジャマを簡単に剥ぎ取られて蒸しタオルが肌に当たる。
A「っ、ちょっと…」
健永「体みてないんだから我慢してよっ」
見上げる健永の顔はそっぽを向いて真っ赤だった。
拭いてもらったのはいいけどまだ寒いな…
熱上がっちゃったかな…?
健永「A…?寒い?
震えてる…」
すぐに気づいて、毛布を1枚足してベッドの中に入って抱きしめてくれた。
弱い力で健永の体温にすがりつく。
じわじわと、健永の体温と幸せを感じて、涙が零れた。
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時