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°○しんしん○° ページ19







窓ガラスの結露。
暖房をつけてるけど寒くて、もふもふの毛布にくるまってまるまった。

今日は久しぶりのお泊まりデート。
健永の家で勝手にぬくぬくしちゃってるけど大丈夫かな?

テレビをつけるけど特番ばっかでつまんないから消して、リモコンを置いた。

遅くなるって言ってたけど何時くらいだろう。
カーテンを少しだけ開けて外を覗くと雪が降っていた。
今日雪降るって天気予報で言ってなかったけどな。
健永傘持ってるのかな。

雪には音がある。
ちいさいときそう思ってた。
絵本の影響もあるけど、しんしん降る音がするの。
今も少し聞こえる。

よし、今日はシチュー作ろう。
雪が降った日のシチューは最高なんだよね。

ビーフシチューはもうちょっと前から丁寧に作りたいからホワイトシチューでいいや。


野菜もほろほろになって食べごろになって火を止めたら、ちょうどインターホンが鳴った。
鍵持ってるなら入ってくればいいのに。

エプロン外す時間ないな。
ドアを開けると一気に冷たい強風が入ってきて身を縮めた。

上を見上げると、雪まみれの真っ白な健永。


健永「ただいま、あったけー…

ごめん、ちょっとだけ」


急いで中に入れると靴を脱がずに雪まみれのまま抱きついてきた健永。
ぎゅーっと強く抱きしめられて、健永の体がとても冷たいことがわかった。

腕の中でそっと顔を上げると目を瞑ってる健永は顔が真っ赤だった。


健永「よし、チャージ完了。

あー、寒かった。
雪降ると思わなかったし、普段あんま天気予報見ないから…」


A「おつかれさま。
今日はホワイトシチュー作ったよ。
まだあったかいから早く食べちゃおう。
それともお風呂入りたい?」


健永「お風呂入ってからゆっくり食べようかな。
Aも一緒にお風呂入ろ」


A「えっ…ちょっとまって、」


健永「またない」


あっというまにぽんぽん服を脱がされてお風呂に連行された。

2人でお風呂入るの久しぶりだからいいやって思っちゃった。
裸エプロンしてって言われたときは本気で怒ったけど。


健永「もう、そんな怒んないでよ。
機嫌直して?
冗談だってば」


湯船で背を向けてる私も抱きしめて耳元で呟いてくる。
こういう行動で許しちゃうとか全部知ってるからだ。


健永「シチューの前に、Aいただきまーす」


振り向いたら、また騙された。


懲りない私も悪いけど。


お風呂場なのに、しんしんと雪が降る音がした、気がした。






°○じわじわ○°→←°○しましま○°


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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 短編集 , フリー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時

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