°○さらさら○° ページ17
・
「遅いねー、委員会終わるの」
高嗣が帰り絶対待っててっていうから、健永と教室に2人きりで待ってるけど全然来ない。
健永「Aー、暇ー」
A「私も暇ー」
健永「じゃあなんかしよー」
2人で隣同士で机に突っ伏して。
健永の手が私の髪に伸びてきた。
私も健永の髪に手を伸ばす。
A「健永の髪さらさらだね。
いいなぁ」
健永「いいだろ。
Aの髪はべたべただね」
A「うるさいわ」
健永「冗談だわ笑」
髪を触られると気持ちよくて眠くなってくる。
うとうとしてきて健永の髪に触れるか触れないかで手がふらふら。
目の前の健永が消えたと思ったら突っ伏してる私に覆い被さってきた。
A「うわ、なに」
健永「髪の匂い嗅いでんのー。
Aが寝そうだから阻止してんの」
“きもちわるっ”って言ったら軽く頭を叩かれた。
健永の髪も嗅いでみる。
A「…いい匂い…しなくない?
汗の匂いしかしないよ」
健永「おい、鼻大丈夫か?」
…むかつく。
A「だい…」
「そこのへんてこお2人さ〜ん」
大丈夫です、失礼だね。
って言おうとしたら高嗣の声がして慌てて離れた。
高嗣「とっくに来てたんだけど。
気づくの遅すぎ。
てか何してんのさっきから笑」
健永「髪の質感と匂いを競い合ってた」
高嗣「ぶはっ笑
なんだそれ笑
お前らのやることってほんと変なことばっかだよな笑」
A「高嗣だっていっつも一緒にやってんじゃん。
高嗣の髪も調査しよー」
屈んでもらって触ってから嗅いでみた。
高嗣「ど?俺の髪は。
健永とどっちがいい?」
A「高嗣の髪!
健永よりさらさらだしいい匂いする!」
高嗣「まじで?
勝つと思わなかったからびっくりだわ笑
俺もAの髪やらせて」
隣で拗ねてぶつぶつ言ってる左隣の健永。
私の髪をかっこよく触って嗅いでる右隣の高嗣。
高嗣「Aシャンプー変えた?
なんか違う。
いい匂いだしさらさらだし。
今の方が俺は好きだな」
健永「おい、勝手に2人の世界に入るな!
てか、こんなやつ口説いてないで俺を口説けよ」
なぜか立ち直って高嗣とじゃれはじめた健永。
俺を口説けよって…
なに言ってんのあの子。
私たちの進展なしの関係は、まだまだ続きそうだな。
A「待ってよ!
私も入れてー!」
夕焼けで伸びる2つの影を、追いかけた。
走ったとき、2人が触れた髪がさらりと風になびいた。
・
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:lovenectar | 作成日時:2015年8月5日 17時