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「今日はありがとう!A、本当センス良いよね!」
「そんなことないよ。デート 頑張ってね。」
ばいばい と手を振ると
加奈ちゃんもにっこり笑って振り返してくれた。
別れ道。
それぞれ違う方向に歩く。
「…………コンビニでも、行こうかな。」
そう呟いた頃には
真っ赤だった空は、暗くなりかけていた。
自動ドアが開くと、
突如冷たい空気に包まれた。
外はむしむし暑かったから、
ちょっぴり寒く感じるほど 冷房が効いてるくらいが丁度良い。
「あっれー、Aちゃん?」
後ろから名前を呼ばれて振り向くと、
そこには二口くんがいた。
部活の帰りなのかな。
首に汗をかいた跡が残っていて、
ジャージを着ているのが何よりの証拠。
「何買いに来たんだ？」
質問されたが特に目的は無かったため困っていると
耳にさわるのはくすっと小さな笑い声。
「その様子だと、特に決めて無かったんだろ」
図星をつかれ、躊躇いがちに頷くと
二口くんは じゃあこれな、とひんやり冷たいもの
アイスクリームだ。
二口くんはそれを二つ持ってレジへ向かった。
「ちょっ！」
ハッとして声を出す頃には
二口くんが店員さんにお金を渡していた。
「ありがとうございました」
店員さんの声を耳に、コンビニを出ると
アイスを１個渡されたから
自分の財布を取り出すと
ぷっ とまたまた笑われてしまった。
「クソ真面目。」
彼はお金を受け取ってはくれなかった。
私の手から何も取らずに、美味しそうにアイスを食べ始めた。
諦めた私も小さくお礼を言ってから、彼と同じようにアイスを頬張った。
「おっ？」
彼が目を丸くした理由は
私がつい、彼の手を握ってしまったから。
前に彼氏がいたときのことを思い出して、
つい、やってしまったのだ。
私はパッと手を離したが
身体中がみるみる熱くなるのがわかった。
「ご、ごめっ……」
「いや、」
彼は口元を手で隠したから
私の反対側を向いた。
「………………別に、いいよ」
それから
二人とも緊張が解けなくて
気がつけば、家についていた。
恥ずかしくて
ベッドに転がっている今でも、
顔の赤みは抜けなかった。
「私の、バカ」
でも、
彼に触れたことが嬉しかったりもして
「好きだなあ.. 」
手を上にあげて天井を捉えてから
ボフッと力なく落とした。
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夜桜スズ - とても面白いです！文才あって羨ましい…私にはないので分けて欲しいです。更新ずっと待っています！ (2016年3月4日 20時) (
レス) id: e2173335ce (このIDを非表示/違反報告)
丸井あーや＠IloveHQ!!(プロフ) - シモイさん» イラッとしてってくださいな(( ｺﾒﾝﾄありがとでーす! (2015年8月18日 7時) (レス) id: 25e7a9f21c (このIDを非表示/違反報告)
シモイ - いつも応援しています！ 今回も面白かったです。(最初はイラッときたけど 笑) 天才ですね(^∀^ (2015年8月14日 5時) (レス) id: 30641e77bb (このIDを非表示/違反報告)
丸井あーや＠Ilove無気力.(プロフ) - トンぬらさん» あ、そうでしたか!こちらこそ勘違いすみませんでした(> <*) (2015年7月29日 16時) (レス) id: 25e7a9f21c (このIDを非表示/違反報告)
トンぬら(プロフ) - 丸井あーや＠Ilove無気力.さん» あ、すいませんそのパクリじゃなくて私がドレ。さんのコメをっていう意味です！誤解しやすいコメ書いてすいません (2015年7月29日 16時) (レス) id: 33eb7c7682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：丸井あーや | 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月18日 9時
