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あなたside
丸山さんとの関係を絶ってから、
私の生活はまるを失った直後のように
逆戻りした。
何もする気が起きず、
暗い部屋で一日中ぼーっと過ごす毎日。
食べ物を口にすることも、ほとんどなかった。
今まで毎日連絡を取り合っていた
丸山さんのLINEをブロックしてから、
全く音のならなくなったスマホ。
こんなにも私は
世界から必要とされてないんだ、って…
そう思った。
同時に、丸山さんとのやり取りが
どれだけ日々の支えになっていて
心を癒やしてくれていたのかも思い知った。
…そんなある日、夢を見た。
橋の向こうで大好きなお母さんと
優しいおじいちゃんとおばあちゃん、
そしてまるが私のことを呼んでる。
私は駆け足で橋を渡って、
大好きなお母さんの胸に飛び込むの。
懐かしいお母さんの匂いを
胸いっぱいに吸い込むと、
今度はおじいちゃんとおばあちゃんが
シワシワでゴツゴツの手で
優しく頭を撫でてくれる。
大好きなその感覚に目をつぶると、
足元でまるがキャンキャン吠えるんだ。
しゃがんでまるを抱き上げると、
ザラッとした舌で顔をペロペロ舐めてくれる。
……すごく、温かくて幸せな夢。
「……っ、…まる……？」
だけど目を覚ますとそこは真っ暗な部屋。
「お母さん……？おばあちゃん……？(涙)」
まるも、お母さんも、
おじいちゃんおばあちゃんも、誰もいない。
真っ暗で、冷たい、一人ぼっちの部屋。
「はぁ…っ…はぁ…っ…いやぁ…っ…！(泣)」
私も、そっち側に行きたい。
お母さんと、おじいちゃんおばあちゃんと、
まると…ずっと一緒にいたい。
もう一人ぼっちは嫌だ……
「はぁ…っ…はぁ…っ…(泣)」
テーブルの上に置かれたペン立てから、
カッターを手に取る。
私が死んだって、誰も困らない……
「…っ、…！(泣)」
カッターの刃を左手首にあて、思い切り引く。
「あ……うそ…っ…やだっ……(泣)」
あまりの痛みに、
頭が少し冷静になった時にはもう、
左手首からは脈打つように
ドクドクと血が溢れ出ていた。
それを見た瞬間に怖くなって……
助けを呼ぼうと動き出した瞬間、
目の前が真っ暗になって床に倒れた。
(……だめだ……もう、動けない……)
(……私、このまま死ぬんだ……)
意識が遠のく瞬間、
何故か丸山さんの顔が思い浮かんで。
(……たすけて、丸山さん……)
右手で、首元のネックレスを握ると同時に
私は意識を手放した。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - しゅしゅさん» 初めまして！お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！楽しんで?いただけたようで何よりです☺️ぜひこれからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします！ (2022年1月9日 21時) (
レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» お返事遅くなってごめんなさい💦お読みいただきありがとうございました！文章が分かりやすい、読みやすいと言っていただけて嬉しいです☺️これからもよろしくお願いします！ (2022年1月9日 21時) (レス) id: cde0bd3d9b (このIDを非表示/違反報告)
しゅしゅ(プロフ) - はじめまして。ゆず丸さんの小説が大好きです。今回の作品は一気に読んだのですがずっと泣きっぱなし。電車で通勤途中に読んでいたら大変なことになってました(笑)これからも素敵なお話しを楽しみにしています。 (2022年1月3日 8時) (レス) id: 3ab24625f7 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - シンプルにいって面白かったし感動しました！一気に全部読めたし、作者様の文章がわかりやすかった(?)読みやすかったです！これからも応援しています！ (2021年12月30日 23時) (レス) id: 96753055c2 (このIDを非表示/違反報告)
廉斗1126（錦戸亮依存症(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» はい！ (2021年12月30日 20時) (レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2021年11月26日 22時
