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「いつしかの夢」 ページ10
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「将来の夢、バレー選手って言うてたやんか。Aはもう俺らと出来ひんの?」
「せやな。俺の腰はもう役に立たん。ただな、選手を支えることは出来る」
「ほな、夢、決まったんか」
「バレーには携わりたいな、って感じや」
「(まだ、夢なんて見つかっとらんよ)」
Aのずっと追いかけていた夢が、「バレー選手」だった。
そんなに簡単に諦められるわけがなかった。
もっと先、医療が発達して、バレーのコートに選手として出られるんじゃないか。
現実はとうの昔に受け止めたはずなのに、心のどこかでは受け止められない自分がいて。
でも、そんな自分を悟られたくなくて。
「杣Aが拾って、宮侑がセットして、宮治が打つ、やっけ?」
「おん」
「叶えられんくてごめんな」
Aがそう言うと、侑と治は2人同時にAに抱きつきに行った。
勢いが強すぎて潰れかけたが、これもこれでいっか、とAは夏空に笑った。
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作者名:まるすけ | 作成日時:2021年12月30日 0時