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そう謝る大倉さんの表情をみて、自分だけ可哀想だと思っていたことが凄く恥ずかしくなった。

「大倉さん…。私…。」
そこまで言って涙が溢れてなかなか言葉が続かないけどじっと瞳を見つめて待ってくれる。

「拗ねてたんです…。」
「大好きな姉が遠くに行っちゃって。」

「いつも一緒だったのに…1人になっちゃって寂しくて。」

「私なんて要らないんだ…姉も、周りも…って。」

「きっと…全員がそんなこと無かったはずなのに自分からみんなを遠ざけて。」

「それでここに来たんです。」

そこまで言って目が合うと大きな手で頭を撫でられた。

「よう頑張ったな、Aちゃん。」

嬉しい…ただただ嬉しい。
私の名前を呼んでくれて、認めてくれることが。

こんなに嬉しい。

この人に自分の気持ちを全部伝えたい。

「大倉さん。私…大倉さんの事が好き。」
こんなにまっすぐに目を見て誰かに気持ちを伝えるなんて初めてだけど、心がとても軽くなる。

「えっ…。あの…。」
顔を真っ赤にする大倉さんが。

「めちゃくちゃ嬉しい!!!」
喜びを爆発させる大倉さんが。

とても愛しい。
これからは恋人としてもっとたくさんの時間を過ごしてもっとたくさんの顔を見られるのかな。


「めっちゃ好きやぁー!!!」
そう言う大倉さんにぎゅっと包まれた。

恋愛経験ゼロな私はきっと顔が真っ赤だろうけど…どんな私も見てくれるよね🖤

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作者名: | 作成日時:2018年1月21日 17時

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