第二十二訓 ページ25
ノーサイド
大人たちが去り、炎が消えたその場所には、身寄りのない子供たちがたくさんいた
桂は何もかもを失ったように、虚空の空を見上げ…
銀時はなにを思うのか、刀を包み込むようにへたりこみ…
高杉は泣き崩れるAを様々な感情が混ざった表情で抱きしめて…
Aは高杉にしがみついて泣き崩れるだけだった
『なんっで…大人は…Aたちから大切なものを全部…とってくの!!A達がいったいなにしたって言うのォォ!?』
高「ッ…!」
悔しさを声にして叫ぶAに、高杉は悔しさを必死に噛み締めてAをぎゅうっと抱きしめる
すると、桂が何かを思い出したようにポツリと呟いた
桂「……奴ら…政府の人間だった…」
高「政府が…?奴らは確か攘夷戦争で手一杯のはずじゃなかったのかよ!?」
桂「それはわからん。が、先生が奴らの何かに邪魔になったんだろう
だから…俺たちが攘夷戦争に出れば、先生を助けられるかもしれない」
『……先生…助けられる…?』
桂「だが、それは憶測でしかない…」
銀「いいじゃねェか…」
少し俯いて顔に影をかけた銀時がゆらりと立ち上がる
銀「それで先生が助けられるなら、なんだってやってやる!
俺たちから先生を奪った国に俺たちの力を見せつけてやるんだ!!
そんで…ぜってェに先生を奪い返す!!」
こうして…彼らは立ち上がった
たった一人の恩師を助け出さんとするために…
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季奈乃 - この作品すごく面白いですね! 更新も頑張ってください! 応援してます!!!!! (2017年9月23日 13時) (レス) id: 937f71cb5a (このIDを非表示/違反報告)
香菜 - とても面白いです!これからも更新を頑張ってください!ほかの作品も作ってください! (2015年11月2日 17時) (レス) id: 39880b9d7b (このIDを非表示/違反報告)
信女(プロフ) - 面白いです!私も人に教えられるようなネタ持ってなくて…、初コメ失礼しました!更新頑張ってください! (2015年9月9日 6時) (レス) id: 58e33b6721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2015年8月24日 19時