第四訓 ページ6
続きでAサイド
いきなりのそれに驚いて離れようとするけど、兄様はさらに力を強めるだけで離そうとしてくれなかった
『にい…さま…?』
高「……見捨てるわけねェだろうが!」
いきなり叫んだ兄様に、Aはびくりと震えた
高「お前は俺のたった一人の妹だ!ずっと俺を支えてくれた大事な妹なんだ!!
たとえ俺とお前の血が繋がってなかったとしても、過ごした時間は嘘じゃねェ!一緒に過ごした気持ちは嘘じゃねェ!
俺とお前の関係は、そんな血のつながりなんていう薄っぺらいモンじゃねェ!!
俺がお前を思う気持ちは!そんなモンじゃ離れるこたァねェんだよッ!!
お前は俺のモンだろうがッ!!」
言いたいことを言い切ったのか、兄様は疲れたように息切れを起こしていた
さっきの言葉が全部本当か嘘かなんてわからない。だけど…Aが一番欲しかった言葉は全てあった
流れる涙を抑えようともせずにAは兄様の目をしっかりと見つめ、兄様もそんなAを見つめてくれている
『……本当に…兄様はもう…Aを一人にしないの?』
高「ぁあ、一人になりたいって言ったってさせてやらねェ」
『……Aを置いて…どこにも…行かない?』
高「ぁあ、俺はもうお前とずっと一緒だ」
『ッツ……にい…さま…』
高「ぁあ」
『兄様…兄様…兄様…にいさまぁあぁぁ!!』
Aはしばらくの間、兄様にしがみついたまま泣き続けた
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季奈乃 - この作品すごく面白いですね! 更新も頑張ってください! 応援してます!!!!! (2017年9月23日 13時) (レス) id: 937f71cb5a (このIDを非表示/違反報告)
香菜 - とても面白いです!これからも更新を頑張ってください!ほかの作品も作ってください! (2015年11月2日 17時) (レス) id: 39880b9d7b (このIDを非表示/違反報告)
信女(プロフ) - 面白いです!私も人に教えられるようなネタ持ってなくて…、初コメ失礼しました!更新頑張ってください! (2015年9月9日 6時) (レス) id: 58e33b6721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2015年8月24日 19時