【銀魂】大切なものを護り壊す世界…4 (ページ9)

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第二百二十三訓ページ9

Aside

色々あったけど…なんとかお通さんも復活？して、相手の女天人組織を撃退することができた

お妙ちゃん達はまだらいぶ？するから残るみたいで、神楽ちゃんは銀兄と新八さんともう帰った
Aとまた子ももう帰らなきゃ…兄様も心配してるかもしれないし…

「(人1)ちゃん！！」

また子と一緒に出ていこうとしたら、誰かに呼ばれた気がして振り返れば、あの中で唯一握手ができた人が荒い息で立っていた

Aと、息を整えようとしてる男の人との間に守るように入ってくれたまた子の影からその人を見ていれば、その人はしばらくしてようやく口を開く

「ＫＡＧＵＲＡちゃんは帰っちゃったみたいだけど、お通ちゃんとバックバンドの子達はまだいるよ？」

『…A…帰らなきゃ…』

「帰る…って、一体どこに…あ、いっそバックバンドやめてアイドルになっちゃえば…」

ま「A様がいつどこに帰ろうと、部外者であるお前には関係ないことっス。あと、A様はいつだって私達のアイドルっスから。余計な手出しは必要ないっス」

また子の言葉に男の人が言い返せずにいるのを見ていれば、開けっ放しの扉の向こうから視線を感じて振り返る

……そこには、大事な……

『……ごめん、なさい…』

ま「A様？」

「(人1)ちゃん？」

『アイドルは…人を暖かく、してくれる…Aには、できない…必要も、ない』

驚いたみたいにポカンとしたまた子を引っ張って、夕日の差し込む扉をスルッとくぐる

『Aは…暗いところが、いい……暗くて、冷たい…みんなを破滅(おわり)に、導いてあげたい』

夕日に照らされたあの人の顔は、逆光に塗りつぶされてみえやしないけど…

『Aは……悪い子…だから、せめて…兄様にだけは……いいこ、いいこって…してほしい
Aの、一番は…兄様だから…』

ごめんなさい…

音にされなかった言葉が、口の中で溶けて消えた

呆気に取られた男の人を置いて、また子を引っ張って走れば、そこに大事な…兄様が立っていた

『兄様…！』

高「迎えに来たぞ。A」

威「俺もいるヨ？」

万「拙者もでござる」

ま「視界に入れてもらえなくて寂しいのは痛いほどわかるっスけど、今はちょっと黙っててもらっていいっスか？」

兄様がわざわざ迎えに来てくれたことが嬉しくてその胸に飛び込めば、兄様はいとも簡単にAを受け止めて抱きしめ返してくれる

続く