標的２０８…平穏な日常。きたる嵐の予感（１） ページ19
翌日…歩美はそわそわと落ち着きのない奈々と同じく、そわそわと落ち着きがない
同じように見えて、理由は真逆で…
結局落ち着けずに家に居ずらくなった歩美は、散歩を理由に家を飛び出して道を歩いていた
『……はぁ…』
「お、アユじゃねーか？」
「何っ！？10代目！」
『はい？』
歩美が歩きながら不安に沈んでいれば、前方から聞きなれた声が聞こえて顔を上げる
そこには、休日なのに何故か制服を着ている獄寺と山本がいた
『二人とも…おはよう』
獄「おはようございます！10代目！」
山「はよっ！アユ」
『…二人とも、制服…っ、どうして？』
山「いやー、補習引っかかっちまってな〜」
獄「オレは…その、教師に呼び出されて…」
歩美の疑問にバツの悪そうな顔で答えた二人に、歩美の表情は自然と明るくなっていた
けれど、どこか萎んだ歩美の雰囲気に気がついた二人は、互いに首をかしげた
獄「10代目、どうかなされましたか？」
山「なーんか落ち込んでんのか？アユ」
『Σえ！？』
リ「バレバレだな」
山「なんかあったなら話聞くぜ」
『……実は…』
獄寺と山本につきそって学校へと向かう道すがら、歩美は昨日あった出来事をポツポツと話していった
山「へー、よかったじゃねーか。親父さん帰ってくるなんて」
獄「10代目のお父様がご健在だとは…帰ってこられたあかつきには、ごあいさつにうかがいます！！」
『はい。』
山「んで、親父さんってどんな人なんだ？」
『……小さい頃…仕事の集まりに、連れてって、もらって…仕事にこと、聞いたら…』
世界中を飛びまわって、工事現場の交通整理をしてるのさ
獄「世界中…スか？」
山「ワ……ワイルドだな…」
『……うそなのは、わかってる…けど…』
獄「うそなんスね…」
初めて聞いた時も、リボーンから聞かされた時も、なんとなく…わかっていた
父は自分に知らせたくないから、嘘をついているのだと…
リボーンに自分のことを頼んだのは、9代目だけではないのだと…
今にして思えば、あの時すでに超直感は僅かであろうとも開花していたのだろうと歩美は思う
父の心配は、歩美を不安にしかさせなかった…
2年ぶりに会う父…もし、その眼差しに落胆の色があったなら……と、歩美の中には不安ばかりがつのっていく
歩美の中に溜まった不安が、ため息として無意識に吐き出された
続く
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
