標的２０２…それぞれの居場所。ひとつの終わり（１） ページ12
六道骸が完全に気を失ったのを確認した歩美は、額に灯る炎を消した
リ「今、連絡が入ったぞ。ボンゴレの医療班が敷地内に到着したらしい。ランチアの毒も用意してきた解毒剤でまにあったそーだ」
『っ…よかった(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ﾎｯ』
命の危険にさらされていたランチアの無事が確定されて安心した歩美は、再び六道骸に視線を向けた
『…六道骸…大丈夫、です…よね？』
リ「ったく、甘いなおまえは」
「近づくんじゃねえびょん！！」
『Σ(OωO )ﾋﾞｸｯ!!』
不安げに一歩…六道骸に近づいた瞬間、静かなホール内に響く怒声に歩美はビクッと、大袈裟なほど驚いてあたりを見渡す
すると、六道骸に乗っ取られていた状態から目が覚めたらしい城島犬と柿本千種が、ボロボロの傷だらけの姿で地面を這っていた
犬「マフィアが骸さんにさわんな！！」
『Σっあ、ご、ごめっ…！』
リ「ビビんな、アユ。奴らはもう歩く力も残ってねーぞ」
『……ど、して…？…六道骸に、操られて…いたのに…』
千「わかった風な口をきくな…」
犬「だいたい、これくらい屁ともねーびょん。あの頃の苦しみに比べたら」
『(あの頃…？)』
リ「何があったんだ？言え」
犬「…………へへっ。オレらは自分のファミリーに、人体 実験のモルモットにされてたんだよ」
城島犬の言葉に、歩美だけではなくリボーンさえも衝撃を隠せない
マフィアに詳しくない歩美は、ファミリーは協力し合う家族のようなものだと…リボーンやディーノに聞いていたのだから
そんな歩美とは裏腹に、リボーンはすぐに平静に戻る
リ「やはりそうか。もしかしてと思ってはいたが…お前達は、禁弾の憑依弾を作ったエストラーネオファミリーの人間だな」
犬「禁弾？それはてめーらの都合でつけたんだろーが
おかげでオレらのファミリーは人でなしのレッテルを貼られ、他のマフィアからひっでー迫 害を受けた。外に出れば銃を向けられ、虫ケラみてーに殺される
それがファミリーの大人達が推し進めていた特殊兵器開発の実験に、ますます拍車をかけたびょん
仲間は次々に死んでいった。毎日が地獄だった…
オレらはどこへ行こうとどうあがこうと、生き延びる道はなかったんだ
でも、あの人は……たった一人で、現状をぶっ壊したんだ
大人しくて、目立つタイプじゃなかった。声を聞いたのもその時が初めてだった気がする
この時、生まれて初めて…オレらに居場所ができた」
続く
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
