標的２１６…ハーフボンゴレリング（１） ページ27
歩美に荷物を届けにきた少年…バジルと、その荷物を手に入れんとする男に迫られて目を回していた歩美に、まるで天の助けに近いようなタイミングで声が聞こえた
「あいかわらずだな…“
とどけられたその声に、歩美は驚いて目を見開きながら…器用に目を輝かせた
『ディ…っ、ディーノさん！』
ディ「子供相手にムキになって、恥ずかしくねーのか？」
スク「！跳ね馬だと！？」
ディ「その趣味の悪い遊びをやめーっていうんなら、オレが相手になるぜ」
『(よかった。ディーノさんが来てくれ……スクアーロ？)』
絶体絶命にも思える危機に来てくれたディーノの存在にホッとしたのもつかの間、そのディーノの口から出た名前に歩美は引っかかるものを感じた
どこかで……幼少期、近所ではないどこかで、その名を聞いたような……？
スク「ゔお"ぉい、跳ね馬。お前をここでぶっ殺すのも悪くない。だが、同盟ファミリーとやりあったとなると上がうるせぇ
今日のところはおとなしく…」
聞こえてくる内容もそこそこに頭をひねらせていた歩美だったが、突然に降ってきた衝撃と引っ張りあげられる痛みに顔をゆがめた
スク「帰るわきゃねぇぞぉ！！」
『Σいぁっ！！』
降ってきたのはスクアーロの手で、その手で髪を掴みあげられて歩美の体が浮いてしまっていた
ディ「手を放せ！！」
歩美を助けんとするディーノのムチがスクアーロへと迫り、スクアーロはそれに対して火薬で対抗する
2つがぶつかる…その直前に放たれた言葉は、歩美の意識からは全く外れたところから放たれたものだった…が、男…スクアーロには強烈に印象に残るものであった
いや、印象に残っていた…と、いうべきであろう
『いたっ…“スクアーロさん”っ！！』
スク「Σ！！」
ドゴォッ
一瞬の動揺…しかしすでに火薬は放たれていて、爆発した火薬が視界をさえぎる
ディ「やろう！」
「ゴホ！」
「ゲホッ！」
ディ「んっ！」
爆煙の中から聞こえてきた声の元にかけつければ、歩美とバジルが…怪我はあるもののしっかり確認できた
ディ「お前達！大丈夫か？」
バ「ゴホッ」
『ゲホッ…んっ、ケホッ…はい。』
ディ「ああ、こんなに傷だらけになっちまって…(ﾖｼﾖｼ)」
恐怖と痛みで涙目になりながらも自分を見上げて頷いた歩美が可愛らしく、どこか庇護欲を誘うその仕草にたまらずディーノが頭を撫でる
続く
標的２１７…ハーフボンゴレリング（２）→←標的２１５…少年の目的。圧倒的実力差（５）
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
