標的２１２…少年の目的。圧倒的実力差（２） ページ23
続き
歩美が慌てながらも素直に答えれば、男は訳がわからないというかのように眉間のシワを深める
…その時、男の頭上からいくつものダイナマイトが降り注いだ
ドガガガッ！！
男は爆発前にその存在に気づき、高く飛び上がって爆発をいとも簡単に回避してみせた
その奇襲をした人物…獄寺は更なるダイナマイトを構え、隣で山本が持っていなかったはずの山本のバットを刀状態で担いでいた
獄「その方に手をあげてみろ。ただじゃおかねぇぞ」
山「ま、そんなとこだ。相手になるぜ」
『っ、隼人！！武！！』
山「持って来てねーのに、なぜかオレのバットがたてかけてあったんだ」
『(…さすがリボーン…どんな時でも準備が早い！)』
獄寺と山本の挑発に、男の狙いが歩美から二人に逸れた
「てめーらもカンケーあんのか、ゔお"ぉい。よくわかんねーが、一つだけ確かなことを教えてやんぜ…オレにたてつくと、死ぬぞぉ」
男の言葉には一切の疑問は含まれておらず、むしろ楽しんでいるかのような声色に歩美の背筋に冷たい汗がつたった
しかし目の前の男の姿に、何か…いつかの別の景色が重なったように見えた気がして、歩美は疑問に首をかしげた
獄「その言葉そのまま返すぜ」
山「ありゃ剣だろ？オレからいくぜ」
「やめてください！おぬしらのかなう相手ではありません！！」
獄「ん？」
『っ…そ、んな…』
相手がどの程度の実力なのかは歩美は知らない…けれど、獄寺と山本は歩美が信頼をおく強さを備えている
そんな二人でさえもかなわないという…その言葉に、歩美は内側から焦りが溢れて来るのを感じた
「後悔してもおせぇぞぉ」
山「行くぜっ」
キィン
少年の警告を横に流した山本は、向かってくる男と剣を交えた
「貴様の太刀筋…剣技を習得してないな」
山「だったらなんだよ」
「軽いぞぉ！！」
ガキンッ！
上から振り下ろされた剣を抑えた…その時、
ドシュッ
男の剣に仕込まれていたのであろう黒い粒のようなものが、山本に向かって射出された
ドゴンッ！
獄「Σ火薬！？」
『武っ！！』
至近距離で射出された火薬を間近でくらった山本は、その威力に倒されてしまう
山本が倒されたことによって、頭に血が上った獄寺がダイナマイトを構える
獄「ヤロッ！！」
「おせぇぞ」
スパン
しかし、構えた次の瞬間にはダイナマイトは斬られ、獄寺は男に蹴り飛ばされて倒されてしまう
『隼人っ！！』
続く
標的２１３…少年の目的。圧倒的実力差（３）→←標的２１１…少年の目的。圧倒的実力差（１）
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
