標的２０６…不穏な夢。父帰還の報せ（１） ページ17
山本の野球の大会が終わった翌日。
いつも通りの学校生活をすごし、自宅で仮眠中をしていた所…
『Σっ！！？』
ガバッ！
眠っていた歩美は、何かに驚くように目を見開いて飛び起きた
体中に冷や汗をかいていて、その顔色もどこか悪くみえて…その頬には、一筋の涙のあと…
『っ、っ……ぁ…』
自分が今まで眠っていて、先程のことが夢だったことを自覚すると、安心するようにホッとため息を吐き出した
歩美がこんな感覚におちいるのは、今回が初めてではなく二度目…
あの、六道骸が襲撃を始める前にも同じくこのように不気味で不穏な夢を見た
『……(…何か、起こる前兆なの？)』
感じた不安に先程の夢の内容を少しずつ…自分でも辛くならない程度にはんすうしながら、歩美は頬に伝った涙をふき取り立ち上がった
…そろそろ、夕食の時間だ
下の階で騒ぐランボやイーピンの声を聞きながら階段を降りれば、大きめのお肉を何個か持って走り回るランボと、それを追いかけるイーピンが階段の前を通った
『？(なんで大きなお肉が…今日は少し豪華なのかな？)』
普段の食卓ではあまり見られないものに対して不思議に思いながら、特に大きな疑問にも思わずにリビングへと入れば、そこに…テーブルいっぱいに敷き詰められた豪勢な料理が並んでいた
『Σんえぇ！？』
驚いて固まる歩美をよそに、リボーンはすでにテーブルについて食事を始めているし、奈々はいまだ…何故か上機嫌に料理を作り続けている
『っな…(何が起こってるの！？)』
ビ「アユ。これはどういうこと？」
フゥ「アユ姉が頼まれごとを全部断わったとか？」
『え……？…っ、特に…何も無かったと、思うけど…』
そう、冒頭にもある通りに普通通り…頼まれごとを断れずに押し付けられ、獄寺が相手に恨まれ口を聞きながら、山本が友人として、それぞれ何度か手伝ってくれた
京子は楽しそうに微笑み、黒川には相変わらずだと呆れられた
今日のことを振り替えった歩美は、さすがにこれ以上は…と、料理を作り続ける奈々を止めるために声をかけた
『…お、お母さん…』
奈「あら、おはよ〜アユちゃん」
ブンブン！
『Σっ！！(包丁が！！)』
鼻歌まで歌って楽しそうに料理をしていた奈々が歩美の声に気がつくと、これまた楽しそうに振り返った…包丁をブンブンと振りながら
続く
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十六夜☆(プロフ) - Ray@二次元LOVEさん» 指摘コメントありがとうございます！でも問題は無いので大丈夫です！ (2019年9月1日 23時) (
レス) id: f83bc8c19a (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 標的222にて恐らくですが、夢主の名前と家光の名前が光景になっています (2019年8月27日 1時) (レス) id: 0d5710c941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2019年6月23日 23時
