標的227…迷子と川平のおじさん(前編) ページ25
Aside
白蘭と別れて、沢田くん達と合流できねーかと森の中を走り回った……結果、
『……迷った』
この森こんな広かったかァ?
最初は爆発起こってる場所を比較的避けて走ってたが、途中からはあえてそこ目指して動いてるっつーのに……もしや、
『俺って…無自覚の方向音痴…?』
「いいえ。残念ながらそれは違いますって」
『Σ残念じゃねェ!よかった、だわ!!……誰だよ!?』
つい普通に返事しちまったじゃねーかよ…なんて考えながら振り返れば、眼鏡かけた和服のいかにも怪しげなおっさんがいた
しかもそいつの目には見覚えのある…とんでもなく厄介な面倒事を抱えて、しかもそれに俺を巻き込んでやる気満々の目
川「私の事は、川平のおじさんとでも認識してくれればいいですから」
『なら、川平のおじさん…あんたさっきの…俺が方向音痴じゃねーってのは、どういうことだァ?なんであんたがンなこと知ってんだよ』
川「簡単なことですって。私が霧の幻であなたを惑わていたんです」
『Σ幻覚ゥ!?』
ぜんっぜん気づかなかった…つか、言われた今もうっすらとしか霧の炎を感じねェ
和服で、敬語で、強い……どこの元死神で怪しげな駄菓子屋店長だって話だよ
『んで…幻覚で俺を迷わせてまで、あんたは俺になんか用でもあんのかァ?』
理由もなしにンなことしたっつったら、俺はこいつを殴るかもしれねェ…
そしたら、川平のおじさんは用事を忘れてたらしく…ああ!なんてわざとらしく手を叩いか……殴ってやろうかァァン!?
川「……君は、ユニという少女を守るために、仲間の元へ戻るのだろう?」
『別にそれだけじゃねーけど…まぁな』
川「彼女と君はほぼ初対面ですけど、何故そこまでして守ろうとするんです?あなたが得することなんて、何もないですよね?」
『確かに、得することなんてなんもありゃあしねーけど…そうじゃねーだろ?』
俺が当然のごとく言ってやれば、川平のおじさんはよくわかってないって感じに首をかしげた…
『とりあえず、俺があそこに帰んのは、あそこが…俺の居場所だから。家に帰んのはあたりまえだろ?
あと、俺は損得勘定だけじゃ動かねェ……』
そう……いつだってそうだった
『俺は、俺の魂に従って動く
俺の道を、テメーが勝手に決めんじゃねェ
俺のこの剣が届く範囲は、俺の国だ
俺はただ、俺の国で俺が守りてェ守られなきゃなんねーような奴を守る…それだけだ』
続く
標的228…迷子と川平のおじさん(後編)→←標的226…決戦当日と最後のあがき
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凛 - 終わっちゃった。番外編とかがみたいです! (2022年12月29日 21時) (レス) @page50 id: 2bc0f45ebb (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 神作品だーーーーーーーー!もう、幸せすぎてやばーーーーーーーーーーーーい! (2019年2月9日 23時) (レス) id: 5c598967d2 (このIDを非表示/違反報告)
純弥(プロフ) - 神作品(涙)REBORNと銀魂コラボ作また作ってほしい。次作も楽しみにしています! (2019年2月9日 0時) (レス) id: e9146b2ebf (このIDを非表示/違反報告)
レインガーナ(プロフ) - 終わってしまった(泣)次回作も絶対見ます!お疲れさまでした! (2019年2月8日 20時) (レス) id: c89d3d410a (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 十六夜☆さん» なるほど!そういう事ですね!次回楽しみにしてます♪ (2019年2月8日 12時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年12月21日 1時