標的１９９…ゲーム開始と風の衝突（中編２） ページ44
続き
指さしながらの少しズレた説教を黙って聞いていたカルミアは、そんなAを見て……落胆混じりの呆れにため息をついた
カル「我らがボスである白蘭様の血の繋がった妹にして、かのボンゴレデーチモファミリーの守護者最強とまでうたわれる風の守護者…坂田A
そんな人物が、ほんの10年前はこのような……愚か者だったとは」
『おい…今の俺がどんだけのやつかは知らねェが、他人の過去と未来を見比べて勝手に落胆してんじゃ…ねェ、よッ！！』
カルミアに向かって木刀を叩きつけたAだったが、それはぶつかる直前に何かに絡め取られて宙に舞い上がりその場で停止する
よくその場を観察してみれば、細いワイヤーはいたるところに張り巡らされている
それはまるで…飛び込む獲物を捉えて離さないクモの巣のようにも見えた
カル「白蘭様より、貴方様はあまり傷つけずにせよとの指示なのだ。大人しく負けを認めて我らの勝利を黙って見ているがいい」
『御免こうむるね！何様だテメェはァ！！タダで負けてやれるほど、こちとらサービス精神旺盛じゃねェんだァァ！！』
叫んだAはカルミアを数歩後退して距離をとり、懐から匣を…風のボンゴレリングリングに白い風属性の炎を灯す
『頼むぜェ………定春ゥゥゥゥ！！』
炎の注入によって匣が開かれ、白い何かが勢いよく飛び出してAのすぐ横に降り立つ
それは、特徴的な眉でクリクリとした黒目の……Aよりも大きな白い体の犬
そしてそれは流れるように……Aの頭にかじりついた
観戦side
定春の登場に、モニターを見ていたほとんどの者が驚きに声を上げて目を見開く
ハ「Σはひぃー！？Aさん食べられちゃいましたよ！？」
京「だ、大丈夫なんですか！？」
10ビ「ええ。いつもの事だから、心配いらない…はずよ」
10スク「やはり、あいつの匣兵器はアレになったか」
10ディ「Aの相棒っていやあ、あいつしかいねェよな」
リ「てめえら、アレにあんまり驚いてねーみてえだが…アレはこの時代じゃ普通だったのか？」
10ディ「この時代の本人曰く、スキンシップ…らしいぜ？会議前にやられると、かなりホラーなんだけどな」
その言葉にモニターを見れば、噛まれた本人は血を逃がしながらも平気そうに定春を撫でている……ダラダラと血が出てホラーであれど…
10ディ「ツナの相棒が武器化したように、どういう形に武器化するのか…そこが勝負の分かれ目だな」
続く
祝☆標的２００…ゲーム開始と風の衝突（後編）→←標的１９８…ゲーム開始と風の衝突（中編１）
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アイ - とても面白いです！ついイッキ読みしてしまいました！更新楽しみにしてます (2018年11月29日 17時) (
レス) id: d0f71e3ce3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして！銀魂もリボーンも大好きです！このお話、とても楽しいので私、応援しています！これからも頑張ってください！ (2018年11月4日 9時) (レス) id: 7406046dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2018年10月20日 23時
