標的185…日本到着とその隣の定位置(後編) ページ30
続き
太ももの裏の地味な痛みと恭弥の髪のくすぐったさと温かさを感じながら、のんきに楽しそうだナーなんて見てたら…ふと、すぐ近くで人が動く気配がした
「あいつら、いい顔してんな……しばらくほっといても大丈夫そうだ」
階段室の上から聞こえてきた…そのどっかで聞いた覚えのある声に、恭弥は即座に戦闘態勢をとる
「まあ待て、恭弥」
そいつはゆったりとした動きで、下からでもその顔を見ることができた
「そう慌てなくても、みっちり鍛えてやっから」
そいつは、10年前の世界で師匠ヅラして恭弥と1週間以上本気でやり合ってたらしい………ぇ、っと…
『………竹馬?』
10ディ「Σ跳ね馬だ!跳ね馬ディーノ!!
今も昔も人の名前覚えねー奴だな!?Aは!!」
『んなこと言われても…俺、あんたとそんな仲良くした覚えもねェし…付き合いも浅ェし』
10ディ「ああ…まあ10年前って言うと、間に誰かしら入れての知り合いだったからな」
『恭弥とか、沢田くんとか?』
10ディ「ははっ…沢田くんか……この時代のAは、ツナのことを“ボスくん”って呼んでるぜ?」
『マジかよ』
10ディ「…ちなみにオレは、基本は跳ね馬で、時々名前で呼ばれてたんだけど…」
『跳ね馬、な…OK理解』
なんかたけうm…(ゴホゴホ)…跳ね馬が(・ω・`)ショボーンって顔して、垂れたケモ耳の幻覚が見える気がする……きっと気のせいだ…似合ってるけど
そんな時、チャキ…なんて物騒な音が聞こえて振り返れば……無視され続けてイライラが溜まってることがひと目でわかるほどイラついた恭弥が、トンファーを構えていた
恭「………跳ね馬……咬み殺す!!」
10ディ「Σなんでオレなんだよ!?」
そのまま跳ね馬に飛びかかって戦い始めた二人を横目に、跳ね馬にくっついて来てた部下のおっさん(って呼んだら、ロマーリオだって訂正された)にボンゴレアジトの出入口を聞いた
だから俺は、二人放置でアジトに向かう……事も…屋上を出て行こうとすれば、即座に察知してくる恭弥の睨みでできず…仕方なく端に座った
その後しばらくして、恭弥と俺を探しに来たこの時代の草壁が来て、ロマーリオのおっさんと飲みに行ったために殺り合いは一時中断
恭弥はここに残り、俺のらしい風の匣を赤ん坊から受け取るために、跳ね馬とボンゴレアジトに向かった
……この後、跳ね馬に付き添って3時間も迷子になることになるとは、俺は知るよしもなかった…
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アイ - とても面白いです!ついイッキ読みしてしまいました!更新楽しみにしてます (2018年11月29日 17時) (レス) id: d0f71e3ce3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして!銀魂もリボーンも大好きです!このお話、とても楽しいので私、応援しています!これからも頑張ってください! (2018年11月4日 9時) (レス) id: 7406046dda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年10月20日 23時