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標的119…憤怒の思惑と託されし想い(中編) ページ7

続き


9「君は、マフィアのボスとしては……あまりにも不釣り合いな心を持った子だ……
君が今まで、一度だって…喜んで戦っていないことも知っているよ……
いつも眉間にしわを寄せ……祈るように拳を振るう…
だからこそ、私は君を…ボンゴレ10代目に選んだ……」



9代目の言葉に綱吉は疑問を浮かべた

初めに綱吉が渡された9代目からの勅命には、確かに…自分はザンザスを選んだと書かれていたのだから
(綱吉はイタリア語が読めなかった為聞いただけだが…)


そんな綱吉の疑問を置き去りに、9代目は綱吉の額に人差し指を押し付け…そこへほんのりと死ぬ気の炎を灯した

そこから伝わったのは…幼き日の綱吉とその家族と、優しく微笑む9代目の姿



9「すまない…だが、君で……よかった…」



その言葉を最後に消えた死ぬ気の炎と力なく落ちる手に、綱吉は堪えきれずに涙を流して握りしめる

9代目は力尽きたように目を閉じ、呼びかけに応じることもなかった…


そんな綱吉をさらに追い込もうと言葉を発するのは、やはりあの男だった



ザン「よくも9代目を!!
9代目への卑劣な仕打ちは、実子であるザンザスへの…そして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った」

ツ「な!?」

ザン「しらばっくれるな!9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ!
ボス殺しの前には、リング争奪戦など無意味!!オレはボスである我が父のため、そしてボンゴレの未来のために
貴様を殺し、仇を討つ!!」



その笑みは凶悪でありながら、イタズラが成功した子供のようにも見えた



獄「な…何言ってやがる!!」

『なーるほど、変だとァ思ってたが…これが狙いだったわけか』

獄「何!?」

『もしこの争奪戦に勝ったザンがボスになったとして、前科があった奴を人間ってのはそう簡単に信用できねェ…特に、当事者連中は納得出来ずに抵抗するかもしれねェ』

リ「ああ…だがツナを悪役に陥れ、弔い合戦で9代目の仇を討ったとなれば別だ。多くのファミリーから、絶対的な信頼を得ることができる
それに…本来10代目となるはずだったツナより強ければ、自分が真の正統後継者であることの証明にもなる
そうなれば抵抗勢力の排除も、わけはねーぞ」

獄「ではザンザスは、ボスとなると同時に独裁体制を作るために…!?」

『争奪戦が提案された時から、もう踊らされちまってたんだよ…ヤツの手の上でな
こっちの誰かをヤっちまえば、遅かれ早かれ沢田くんがモスカを壊すとわかってたんだろ』


続く

標的120…憤怒の思惑と託されし想い(後編)→←標的118…憤怒の思惑と託されし想い(前編)



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十六夜☆(プロフ) - 式さん» コメントありがとうございます!修正致しました!これからもよろしくお願いします!! (2018年10月7日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 標的135、死亡が脂肪になってますよ?更新楽しみに待ってます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215  
作成日時:2018年8月29日 23時

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