標的118…憤怒の思惑と託されし想い(前編) ページ6
Noside
モスカの中からこぼれ落ちた老人…ボンゴレ9代目は、綱吉により貫かれた腹部から血を滲ませて、顔色は白を通り越し青い…
超死ぬ気モードが解けた綱吉はその場にへたり込み、訳が分からず呆然とその姿を見つめている
そんな場所にリボーンが駆け寄り9代目の具合を見ながらも、現状を分析する
リ「ちっ。モスカの構造……前に一度だけ見たことがある
9代目は……ゴーラ・モスカの動力源にされてたみてーだな」
獄「!動力源!?」
バ「そんな!」
ツ「ど……どーして!?」
ザン「どーしてじゃねーだろ!
てめーが、9代目を手にかけたんだぞ」
突き落とすように、追い詰めるように、咎めるように…ザンザスは冷たく鋭い目で、綱吉を睨みつける
リ「やべーな。応急処置でなんとかなる傷じゃねぇ…」
ザン「誰だ?じじぃを容赦なくぶん殴ったのは
誰だぁ?モスカごとじじぃを真っ二つに焼き切ってたのはよぉ」
ザンザスの言葉の重みと自責の念に翻弄され、呼吸が荒く思考回路も鈍る…そんな時、目の前から小さなする音が聞こえた
「………ちがう…」
小さなか細い声であったが、少なからず…周りの人間が反応を示すには十分すぎた
そう、音の正体は…
「悪いのは……私だ……」
意識のないと思われていた…9代目からだった
9「やっと会えたね…綱吉君…
すまない…こうなったのは、すべて私の弱さゆえ…私の弱さが……
ザンザスを永い眠りから…目覚めさせてしまった……」
9代目の言葉の意味を理解しきれず、驚愕に目を見開く
リ「眠りとはどーいうことだ?
ザンザスはゆりかごの後、ファミリーを抜け、ボンゴレの厳重な監視下に置かれたはずだぞ」
ツ「ゆりかご?」
リ「 8年前に起きたボンゴレ史上最大のクーデターのことだ
反乱軍の首謀者が、9代目の息子ザンザスであるという恐ろしい事実は機密に扱われ、知るのは上層部とこの時戦ったボンゴレの超精鋭のみだがな…」
9「ザンザスは…八年間止まったままだったのだ……あの時のまま、眠り続けていたのだよ
恐ろしいほどの…怒りと執念を増幅させて……」
途端、9代目は負傷のために血を吐き…その顔色はさらに悪くなる一方だ
ツ「無茶しないで下さいっ!!」
9「綱吉君………いつも…いつも君のことは…リボーンから聞いていたよ…
……好きな女の子のことや…学校のこと……友達のこと………」
苦しみながらも語る9代目の顔は、どこか家族を思う親のようにも見えた
続く
標的119…憤怒の思惑と託されし想い(中編)→←標的117…暴走と暴かれた贄(後編)
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十六夜☆(プロフ) - 式さん» コメントありがとうございます!修正致しました!これからもよろしくお願いします!! (2018年10月7日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - 標的135、死亡が脂肪になってますよ?更新楽しみに待ってます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年8月29日 23時