【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【ヴァリアー編後編＆未来編前編】

標的１５２…雨と霧の剣と偽り ページ41

Noside


獄寺とγが死闘を繰り広げているのと同時刻…

獄寺達とはぐれた山本は、気を失ったままのラルを背負い、作りの変わったのも知らず…事前に用意された地図を片手に歩いていた


そんな時、逃げ口を塞がれたところへ…明らかな殺気を帯びて現れる者がいた

霧を纏い、4本の剣を左右に2本ずつ腰に刺したその男は…幻騎士


幻騎士の前に立った山本の足元には薄く水が張っていて、全体的に障害物は何も無かった


そして山本は、目の前の男を知っていた…

己の修行のために見た…剣帝への道の100番目の相手


目の前の男から発せられる殺気に、山本は恐怖を感じると共に目を細める



山「ゾクゾクしてきちまった」



幻騎士へ先制をしかけた山本は、霧の幻術に騙されることなく戦えていた


しかし、上からの4本のが一点に集中した落下攻撃により、刀身にヒビが走る


武器を失うかもしれないという恐怖を覚え、そこで当てられる更なる殺気に、山本は今度こそ本気で恐怖した


そこで、画面越しにスクアーロから向けられた激昂を思い出す…



10スク「勝てえ！！是が非でも勝てえぇ！！」



スクアーロの言葉を思い出し、山本はいつもの…周りを安堵させる笑みを浮かべて、再び立ち上がり構える



山「わりーけど、思い出しちまったんでな

時雨蒼燕流は、完全無欠、最強無敵ってさ」



刀…時雨金時にヒビが入り、それでもなお…山本は信じて、幻騎士に刃を叩きつけた


キィン！！


互いの剣がぶつかった瞬間、時雨金時の刀身が砕け…ず、まるで皮でも被っていたかのように、その下から無傷の姿を現した

そう…刀身は無傷であり、霧の幻術によるまやかしだった


そして、山本の技…“鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)”のマヒにより、幻騎士の右手が動くことをやめた

獄寺達と合流を急ぐべく、山本はトドメの一撃を狙う



山「時雨蒼燕流・得式・十の型


“燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)”！！」



強烈な特攻が、幻騎士へと向かう…


直前…


ガキィッ！！



その勢いのまま、突然目の前に現れた壁に体をうちつけ、衝突した顔から血を吹く


周りを見れば…至るところに山本が突っ込んだそれと同じものが置いてある空間へと変わっていた…これが、現実だった



幻「欺いてこそ、霧」



一方、同時刻…



「Il mio nome e‘ Chrome(我が名はクローム)」

「バキッ鼻血ブーだもんね！！」



霧と雷が、大空の元へと集う

標的１５３…雲と霧の裏・球針態の激闘→←標的１５１…雷と嵐の譲れない覚悟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す