検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:85,286 hit

標的127…吹く風と流れる雲(前編) ページ16

Noside


綱吉とザンザスが空中でぶつかり合っている頃…


空中で大きな爆発が起こると同時に、とある場所で…ポールが一本の支柱を失いバランスを崩して倒れた

場所は、グラウンド…


ふらりふらりとおぼつかない足取りでたっていた人物…雲雀が、ポールが倒れたことに安堵したように膝から崩れ落ち、トンファーを落として両手を地につけた


本当に動けなくなる前に解毒を…そう、頭では理解して動こうとしているにも関わらず、毒で麻痺した身体はそう簡単に言うことを聞こうとしない



恭(こんな時、君なら…)



自分がそばにいた時間が最も長く、絶望的状況下でも立ち続けた彼女ならばどうであったのか…立つことも忘れて考えた雲雀の視界に、突然…求めていたリングが転がってきた



「何グズグズやってんだよ…らしくねーなァ」



痛みがあったにもかかわらず、リングに手を伸ばすのも忘れて見上げれば…脳裏に描いていたままの人物が、地に座り込む自分を見下ろしていた



恭「……A」

『お前が…こんなとこで毒なんかに負けて、立ち止まってるような奴じゃねーだろ?』



立てよ。そう、目で告げるAに重くなった頭が軽くなった気がした恭弥は、いつものようなゆったりとした動きで解毒をおこなった

プシュッと音がすると同時に解毒剤が体内に入り、即座に体内の毒を消し去った


そうしているうちに空を見上げていたAに、恭弥は少し不機嫌を浮かべた表情で、トンファーを拾いながらも歩み寄る



恭「A…どうやって、ここまで来たの」

『どうって……車椅子でだけど?
何となく…ボスだけが戦うって展開じゃなさそうな気がしたから、木陰に隠しといたんだよ』

恭「そうだけど、そうじゃなくて…こんな短時間で、そのケガで、誰にも見つからずに、どうやって屋上から降りてきたの?」

『Σ(・ω・;)ギクッ…………が、ガンバッテ』



冷や汗を流しながら明後日の方を見上げるAを怪しみながら、その体をよく見てみれば…暗がりに紛れて、その特注した戦闘服の明るい白地に赤いシミが広がっていた



恭「…………」

『ちょっ、無言やめてッ!?』

恭「……また、無茶したでしょ」

『……謝んねーぞ』

恭「別に。期待はしてないよ」



そう言って呆れたようにため息をついた恭弥の顔には、そのため息の意味をありありと物語っていた



続く

標的128…吹く風と流れる雲(後編)→←追記設定:風の体質について…(ネタバレ?かも?)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
158人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , REBORN
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

十六夜☆(プロフ) - 式さん» コメントありがとうございます!修正致しました!これからもよろしくお願いします!! (2018年10月7日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 標的135、死亡が脂肪になってますよ?更新楽しみに待ってます! (2018年10月6日 21時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215  
作成日時:2018年8月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。