標的27…新保健医と治らない病気(後編) ページ30
続き
シャ「オレは生まれつき、菌やウイルスを吸着しやすい体質でな…現在、666の不知の病にかかっている」
『はぁ…なんで生きてんの?』
シャ「対照的な2つの病気にかかることにより、症状を相殺してるからさ」
『つまり…例えば、盲目になる病気と見え過ぎる病気で相殺…って、ことだよな?』
シャ「正解。ご褒美にチューしてあげる」
『やめろ』
一瞬で肩を抱いて顔を近づけてきたから、ひじで胸を押してどかす…近づいてきた瞬間の動作が見えなかったのはプロとしての技なんだろうが、使い所ここじゃねーだろ
333の不治の病と、同じ数の対になる不治の病…
その時一瞬、サドスティック星の王子の病弱だった姉の姿が浮かんで…胸になにか突っかかりが生まれた気がした
『……生きているとはいえ、不治の病にかかっているんだろ?
この世に…治せない病気は、それに苦しむ人は…どれだけいるんだろうな…』
身近にいねーだけで、一体どれだけの奴が…諦めていくんだろうな
そしたら、ふと…シャマル先生が俺の頭を軽く叩いて、ゆっくり撫でた…ずっと撫でる側だったから、こういうのも新鮮だな…
シャ「お前さんは優しいんだな…人間がなんかしなくても、病気は考えも及ばねーところからどんどん増えて、人に入っていく…運命としか言いようがねえ
けどよ、人間もただ攻撃されるだけじゃねえ。薬つくって治せるようにしていくんだ。たとえ、どんだけ同じことの繰り返しになろうがな」
『……たとえ何度でも、抗ってやる…って、事か?』
シャ「そーいうこった
お前さんも不治の病にかかっちまったらオレのとこに来い。特別にチュー一回で治したげっから」
『全力で断るっ!!』
胸の前でバツをつくれば、シャマル先生はクツクツと含むように笑った
その顔が、全然似てねーのに…あの儚げな激辛好きの彼女に少し似てる気がして、ありえねー…って、俺も笑った
たとえ病気は治らなくても、最期まで大切な人のために笑顔を…彼女がそうだったように、先生がそうだったように…俺もそうでありたい
標的28…体育祭と借り物競走→←標的26…新保健医と治らない病気(前編)
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十六夜☆(プロフ) - モエナさん» コメントありがとうございます!メガティブになってた所を修正しました。教えて下さりありがとうございます! (2018年6月18日 12時) (レス) id: daaab74543 (このIDを非表示/違反報告)
モエナ(プロフ) - 銀魂とリボーンのコラボ好きです!応援してます!後、標的6の最後辺りのネガティブがメガティブになってます。気になったのでコメントさせて頂きました! (2018年6月17日 18時) (レス) id: 108ca69897 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 銀魂とリボーンの作品が大好きで、凄く嬉しい作品です。雲雀さんカッコいい!!これからも無理せず更新頑張ってくださいね応援します。 (2018年6月10日 17時) (レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎紅葉 - 銀魂きたーーーーーー!!!!!!!!!!!これからどうなるのかが楽しみです!更新頑張ってください! (2018年6月9日 16時) (レス) id: f02ea9a8e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2018年6月9日 13時