【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【始まり・日常編】

標的１９…おにぎりと不法侵入者 ページ22

Aside


夏に入って、どんどん暑くなっていく今日この頃…

書類仕事に一段落した俺は、昼になるまでのヒマつぶしに廊下を歩いていた


そしたら、その辺から漂ってくる炊きたての米のにおい…

そういやぁ、一年が調理実習でおにぎり作るらしいって、朝話してるのを聞いたな…よし、今日の昼はおにぎりにしよう


中の具材何にすっかな…と、考えながら歩いていたら、教室をのぞき込む明らかに中学生じゃねえピンク色の髪の女がいた

とりあえず不法侵入だし、ほっとけねーよな…そう思って、気配を殺してそばに近づく



『おい、あんた』

「Σ…！！あなた…いつの間に」

『学校関係者以外の敷地内への侵入は禁止…つまりあんたは不法侵入だ
こえー奴にボコられる前に、さっさと出て行きな』

「それは…ごめんなさい、あやまるわ
けれど、私は奴の死を見届けるまでは帰れないの…愛のために、ね」

『奴？ってか、死…？』



そう言ってまた中をのぞ始めた女に続いて教室をのぞいてみれば、最近の騒ぎの中心…沢田くんの愉快な仲間二人が、どう見ても“食べたら死ぬ”という感じの虫だらけなおにぎりを食べようとしていた


どうも二人が食べるのは想定外だったみてーで、女の方も焦ってる…が、次の瞬間、沢田くんが二人のおにぎりを上に吹っ飛ばした



ツ「食べたら死ぬんだぞーっ！！」



そしてそれとほぼ同時に、沢田くんの額と腹に銃弾が吸い込まれるように突き刺さるのを見た



ツ「死ぬ気でおにぎりを食う！！」



そこから…額にオレンジ色の炎を灯した荒々しい沢田くんが姿を現し、おにぎりを食らった

けど足りなかったらしく、無差別に他のおにぎりもカッくらってる…ケモノみてーだな



「くそう、ボンゴレ10代目。でもいつか必ず、リボーンをとりもどす…」

『あんた、あの赤ん坊の知り合いか？』

「ええ。私はリボーンの…最愛の女…♡」

『……へ、へ〜…あの赤ん坊もスミにおけねーんだな
んじゃ、もう用はすんだだろ？』

「ええ…不本意だけど、今回は殺せなかった…だから帰るわ
それより、あなたの名前は？」

『坂田A。この学校の風紀委副委員長をやってんだ』

「私はビアンキ。愛に生きるフリーの殺し屋よ
Aも殺し屋の資質がある強い女…縁があったら、また会いましょう」



そうして手を振り去っていく女…ビアンキの背を見ながら、俺も応接室に戻る


そうだな…おにぎりの中身は、角煮にしてみっか

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