【銀魂×REBORN】銀の刃となりて炎を灯す【始まり・日常編】

標的４４…年越しとこたつ ページ47

Aside


『はー…コタツサイコー』



……あ、開始早々すまねーな、コタツがサイコーすぎて…年末だっつーのに動きたくなくなるわこりゃ



恭「A、いつまで寝てる気なの？」

『いつまでって…あれ？今何時？』

恭「23時30分。もう年明けの直前だよ」

『だってしょーがねーだろ？
一度入ったら二度と出られない、人を怠惰な悦楽に浸らせ、やる気をすべて吸い取る四角いブラックホール…それがコタツだ』

恭「そんなものがあるわけないでしょ
早く出て来て作り始めないと、今年の年越しそばがないよ」

『あ、そうじゃん…今行くわ』



仕方なくのっそりコタツから出れば、外よりマシだけどそれでも寒い空気が肌をさしてくる

さっさと台所に立って、紫色のエプロンを着ける…藍色のエプロンもあったんだけど、気づいたら恭弥に燃やされてた…


麺をゆでて、かまぼことネギを切って、上に乗せるエビを…っと手を伸ばしたら、やけにふっといのを掴んだ
…と思って横を見てみりゃあ、いつの間にか俺の横に恭弥が立っていて、俺の手に…高そうなエビを握らせていた



『……恭弥、それは？』

恭「伊勢エビ」

『使えるかンなもん！明日、おせち作る時に出してやっから！！
ザリガニとは言わねーから、普通のもってこっ！！』

恭「A…ザリガニ、食べるの？」

『Σ食べるかぁ！！』



…まあ、そんなこんなあってできあがった“エビ乗せ年越しそば”を、もっかい…今度は恭弥と一緒にコタツに入って食べ始める…テレビではもうすぐ年越しだって騒いでる



『どーだ？今年最後の俺の手料理は？』

恭「ん…悪くないよ」

『そりゃあなにより』

恭「…自分から聞いておいて、反応薄いね」

『…もっと素直にうまいとか、おいしいとか、ちゃんと言えっての！』

恭「だってA、普通より甘くつくるから……嫌いじゃないけど…」

『…素直じゃねーな』



ゴーン…ゴーン…


そば食べながら話していたら、いつの間にか年明けを知らせる除夜の鐘がなり始めていて、テレビでもあの言葉でもちきりだ…

恭弥の事だし、自分からは言わねーだろうな…仕方ねーけど



恭「…A」

『んぁ？』

恭「……あけまして、おめでとう」

『…(゜д゜)…』

恭「…なに、その顔」

『え、あ、いや……あけまして、おめでとう…今年もよろしくな！』

恭「…よろしく」



今年初ビックリは、恭弥に持ってかれちまったみてーだ…
けど、今年も色々ありそうだし、よろしく頼むな！

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