【REBORN】静かなる大空は必要とされたい（日常編１）

標的７…獄寺隼人君（１） ページ9

数日後。歩美のクラスに転校生がやってきた



「イタリアに留学していた…転入生の“獄寺隼人”君だ」



銀髪の髪に、翡翠色の瞳の鋭い目付きの少年


その顔の良さに、何人かの女子生徒が顔を赤らめてざわつく



『(イタリア…リボーンの故郷。かっこいいか…は、よくわからない…けど整っているとは思う)』



ふと獄寺に視線を戻せば、ギロリと睨まれる



『？』

「獄寺君の席はあそこの…獄寺君？」



先生の言葉も途中に、獄寺は足早に歩美の方へ近づいてきて…


ガッ



『Σわっ！』



机を蹴った。そしてあやまりもせずに、そのまま空いている席に座る



花「何よあいつ…感じ悪いわねぇ」

京「アユちゃんの知り合い？」

『ぃっ……(･ω･` 三 ´･ω･)ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ』

花「口で否定すんのを諦めてんじゃないの！」

『ごめんなさい…(´･_･`)ｼｭﾝ』

京「まぁまぁ！」



花に注意されてしゅんとなる歩美を慰める京子…と、いつも通りの流れをする中で…他の女子達は怖いところがまたいいと顔を赤らめたままだった


その日は獄寺にずっと睨まれたまま過ごし、その日の昼休み……先生に裏庭の水やりを頼ま(押し付けら)れた歩美は、じょうろを持って花壇の前にいた



「目に余るやわさだぜ」



突然声をかけてきた獄寺に、歩美は驚きながらも水やりを中止して振り返る……獄寺の口には煙をあげるタバコ



『(たしか転校生の…)獄寺、君？』

獄「おまえみたいな女を10代目にしちまったら、ボンゴレファミリーも終わりだな」

『……え…』

獄「オレはおまえを認めねぇ。10代目にふさわしいのはこのオレだ！！」

『ぇ、えぇ……え！？』

獄「今日一日見てたが、お前みたいなヘコヘコ誰にでも頭下げるような奴をこれ以上見ていても時間のムダだ……ここで果てろ」



その手には爆弾…ダイナマイトが持たれていて、その口にくわえたタバコで躊躇なくその導火線に火をつけた



獄「あばよ」

『え…あ(これが爆発したら…学校と花壇が)…えい！』



バシャ


歩美は持っていたじょうろの水を導火線にかけることで、爆発する前に火を消すことに成功する



「ちゃおっス。さすがにいい判断力だな。アユ」

『リ…リボーン？』



窓のヘリに座っているリボーンに、どうしてここにという視線を向けながらも獄寺から意識をそらさない歩美



リ「思ったより早かったな。獄寺隼人」

『っし……しっ…知り合い、ですか？』



続く

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