【REBORN】静かなる大空は必要とされたい（日常編１）

標的３４…三浦ハルちゃん（１） ページ36

歩美がリボーンに前世のことを話した翌日

歩美はいつもの様に、学校への登校中だった


ミーンミーン

ガシャンガシャン…


歩美が川の流れる橋を歩いていれば…セミの鳴き声に混じって、何か音が聞こえて…否、近づいてきている気がして振り返える

そこには、ハルが…甲冑鎧を纏って、ホッケースティックを持って、フルフェイスヘルメットを持って…という怪しい姿で立っていた



『Σひぇ…』

ハ「昨夜、頭がぐるぐるしちゃって眠れなかったハルです」

『ぇ…っ……ね、寝不足だと、そんなかっこう…するの？』

ハ「ちがいますーっ。それじゃ私おバカですよ」



目の下には濃いくまができて、目も虚ろだ…

そんな姿で、急にハルが歩美に向かって頭を下げてきた



『Σ(ﾟﾛﾟ;)ﾋﾞｸｯ』

ハ「昨日は、突然叩いちゃってごめんなさい！」

『っぁ…の……』

ハ「あなたとリボーンちゃんの事情は、昨日とある女性から聞きました！
リボーンちゃんが本物の殺し屋なら、本物のマフィアのボスになるアユさんは、とーってもストロングだと思うわけです」

『(す…ストロング？)』

ハ「アユさんが強かったらリボーンちゃんの言ったことも信じますし、リボーンちゃんの生き方に文句は言いません
お手あわせ願います！」

『Σは、はいぃ！？』



フルフェイスヘルメットをかぶったハルが、歩美に向かってスティックを振りかぶってくる



ハ「あちょー！」

『(リボーンがっ、マフィアはっ、女をっ大切にっ、しなきゃってっ、言ってた！)』

ハ「ほぅ！あちょー！」

『(しかも、相手はマフィアじゃない一般人っ！)っ…っ……こ、うげき、なんて…！』


「10代目、さがってください！」



そんな二人の間に突然入ってきたのは、歩美第一主義の獄寺…その手には彼の十八番のダイナマイト



獄「果てろ」

ハ「あれ？ドカーンってやつですねー(ん？どかーん？)」


ドガァン


獄寺がほおり投げたダイナマイトは、なんとかハルにあたる前に空中で爆発した…が、一般人であるハルが近距離の爆風に耐えられる訳もなく……


ガシッ


『っ！！』

ハ「Σはひっ！？」

獄「Σ10代目！？」



爆風によって橋から落ちたハルの手を歩美は掴み、助けようと引っ張る



『っぅ…(お、重いっ…)』

ハ「あ、危ないですよ！」

獄「10代目、そいつは10代目を…」

『隼人っ！…っ…っ……て、つだっ…て！……くださぃ』

獄「Σは、はい！」



続く

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