第百八番目 ページ9
ノーサイド
隼人とニルゲが戦闘を行っている頃、綱吉は…
綱「ひぃい〜〜！！」
避けていた…
ジオ「おぉぉぉおぉぉぉおぉ！！」
ひたすらに、避け続けていた…
ジオ「いい加減に、しやがれぇえ！！」
ドンッ！！
叩きつけられた地面が砕け、煙がまう
それを間近で受けた綱吉は、攻撃は当たることは無かったが…煙に包まれ姿を隠す
ジオ「チッ！ようやく大人しくなったか…？」
煙の中から現れるのを狙うジオだが、その気配はなく…
まさかもう終わりかと首を傾げていた時、漂っていた煙が…まるでひとつの意思かのように渦巻く
綱「包み込め…ナッツ」
渦巻く煙が一気に霧散すれば、そこから現れたのは…先程の情けなく逃げ回っていた姿はない
綱「来い…死ぬ気で相手をする」
ジオ「へっ…ようやくかよ！！」
綱「十番隊第三席、沢田綱吉だ…名乗れ」
ジオ「いいぜ…バラガン陛下のフラシオン、ジオ=ヴェガ
ついでだ。もう一つの方も教えといてやるよ」
そう言うとジオは、斬魄刀の刃を地面に向ける
ジオ「喰い千切れ…《
煙を纏い、すぐ…煙が晴れ切る前にジオが綱吉に突っ込んでくる
互いが同じようなスピードで争うが、それはすでに暗殺専門の隠密機動…二番隊隊長の砕蜂の速度を有に超えていた
しかし…
綱「まだ…遅い！」
ドゴッ！！
綱吉の拳を受けたジオが吹っ飛び、建物の壁を破壊する
綱「お前程度に手間取っているヒマはないんだ。一気に勝負を付けさせてもらう」
ジオ「なめるな！！」
ジオの叫びとともに身体が肥大化し、霊圧も上がる
ジオ「お前こそ俺の力を見縊んなよ！！これがティグレストークの実践形態！！《
綱「そうか…だが、やはり遅い」
コァアアア…
綱「《
ガォオオオオ！！
ジオの姿が肥大化した瞬間、綱吉のクロスされた両手から放たれた…ライオンの顔をしたエネルギーの塊がジオを飲み込んだ
エネルギーの塊が消えたあとに残されたのは、ヤケドを身体中に受けながらも生きながらえたジオの姿で…その身体は重力に従って地面へと落ちていく
その姿を見送りながら始解を解いた綱吉が、空を仰ぎ見た
一時の勝利ーー
(あっちは大丈夫かな…)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2017年9月9日 23時
