【リボーン×ブリーチ】月明かりの少女は夜空に舞う《破面編Ⅲ》 (ページ20)

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第百十九番目ページ20

ノーサイド

綱吉の予感は、奇しくも当たってしまう

藍染が総隊長の流刃若火の対策として作り出した唯一の改造破面“滅火皇子(エスティンギル)”…ワンダーワイスにより炎を封じられるが倒し、彼が溜め込んでいた炎を消したことで倒れた

その後、現れた死神であった一護の父…黒崎一心と、浦原と夜一が藍染に応戦する

しかし、完全に崩玉を従え一体化した藍染に叶わず…空座町への進行を許してしまう

一方空座町では、浦原によって町の住人達は眠らされていたが、既に目を覚まし始めていた中に…一護のクラスメイト達がいた

一度は藍染達に見つかり死に直面するが、ドン・観音寺が駆けつけ、先回りしていた松本に任せて一時その場を離れた

その場を離れ、現在の状況を確認することにした竜貴、観音寺、啓吾、水色、千鶴

そんな彼らは次の藍染の襲来に備えた話し合いをしていたが、ひとつの足音が一定の速さで近づいてくるのを感知した
それはどんどん近くなってきて…

綱「あ！起きてる人いた！！」

角から姿を現したのは、彼らと同じ制服を身にまとった…沢田綱吉の姿で、ずっと走っていたのか顔には汗が目立つ

啓吾(啓)「お前って、確か隣のクラスの…」

綱「あ、沢田です。沢田綱吉」

啓「そうそう！確か雲雀とあともう一人とつるんでる…あいつらは？」

綱「二人も探してるんだけど、いなくて…でもよかった！みんな道端で寝ちゃってるし、起きてるのが俺だけなんじゃないかって不安で…」

啓「わかる！その気持ちすっげーわかる！！」

綱「そ、それで…これってどういう状況なの？」

竜貴(竜)「わかったら苦労しないから」

綱「で、ですよねー…」

その時だった…

ズッ…オォオオオォオオオ

重い圧が、彼らの全身にかかった

竜「……きた……っ」

千鶴(千)「な…何！？何が来たの！？」

竜「私も説明できるほどわかってないの！
いいから立って！逃げるよ！！」

千「あ…後でちゃんと説明してよね！わかんなくていいからさ！！」

啓「とりあえずこのまま路地だ！建物の裏を回って、見つからないように町外れまで行こう！」

全員が慌てて路地の奥へ向かおうとしたところへ、その…藍染という名の絶望は、一瞬にして現れる

藍「“見つかった”と、思ったかい？
違うよ。私が探す真似事を止めただけだ」

藍染の言葉に全員が怖じけずく中、ただ一人…ゆっくりと歩みを続ける者がいた

続く