【リボーン×ブリーチ】月明かりの少女は夜空に舞う《破面編Ⅲ》 (ページ19)

今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:19,606 hit

第百十八番目ページ19

続き

上空でのやりとりを唖然として見上げながら、そういえば自分も以前…中央四十六室の地下で鏡花水月の始解を見たことを思い出す

同時に、疑問とともに自分のすぐ横に立つ人物を見た

なら、今自分の横に立つ…雛森は、一体誰なのか？

その疑問に答えるように感じた腕が引かれる感覚に、Aは強く目を閉じた

その直後

ドッ！！

カシャン！！

『ひ…っ！！』

怪我人であるのに移動を始めた雛森を心配して追ってきた射場と吉良が斬られ、卍解により神無鈴に姿を変えていた斬魄刀…ソラが斬られてバラバラになった

斬魄刀が砕けたことで卍解が解けたことも構わう余裕がなく、あまりに突然のことにAはその場に唖然とへたり込む

そんなAをやった張本人…藍染は、興味深そうに…しかしどこまでも冷めた目で見下ろした

藍「斬魄刀が自らの意思で動き、主を守ったか…あまり聞かないケースもあるものだ
霊圧の方はどうにでもなったが、君達の独特の炎は少々厄介だったからね…耳障りな音は早めに止めさせてもらったよ」

それだけ告げると再び空に立つ死神達を見据え、嗤う

雛森を刺していたかもしれないという怒りに駆られた日番谷が突貫し、それを追うように藍染に突貫を仕掛けた死神達は…

全員斬られ、地に落ちた

その直後、町の一角から巨大な火柱が吹き上がり…

静かに怒りを秘めた…総隊長の姿があった

そんな光景を離れた場所から見ていた綱吉達の元へ、骸が気を失ったAと…砕かれたAの斬魄刀を持って帰還する

綱「骸、Aは…」

骸「ひとまず気絶させておきましたが、悪状況の連続でのこれは…少々キツかったのかもしれませんね」

隼「生前(まえ)で言わせりゃ、リングが砕けるのと同じことだからな…まだ直せるだけこっちの方がマシだ」

骸と隼人のやり取りを見て、総隊長と藍染の戦いを見た綱吉は…何かを決めたように立ち上がる

隼「10代目？」

綱「二人とも、卯ノ花の治療の手伝いをお願い」

骸「君は、どうするつもりなんですか？」

綱「俺は…本物の空座町に行く」

選択ーー

(とても…嫌な予感がするから)