第百十三番目 ページ14
ノーサイド
ウェコムンドにて、一つの因縁に決着がついた頃…
護廷十三隊と破面による決戦は、激しさを増していく
京楽を相手に激戦を繰り広げているさなか、それは起こる…
前触れもなく割れた空から、額に小さい王冠のような仮面の名残を残した男の破面…“ワンダーワイス・マルジェラ”
そして彼とともに現れたのが、一つ目の怪物のような外見で、ギリアン級の大虚を遥かに上回るあまりにも巨大な姿を持ち、両指にギリアンの仮面が爪のように付いている虚…“フーラー”
ワンダーワイスが目にもとまらぬ速さで浮竹の胸を素手で貫くと、叫び声だけで日番谷の氷を砕きハリベルを…爆煙の中からバラガンを…それぞれ復活させる
そして、フーラーの吐息が藍染達元隊長達を封じていた炎を吹き消してしまう
多く者が地に伏し、疲労困憊の中の復活に…誰もが死を覚悟した…その時だった
「待てや」
藍染を睨み、その戦場に現れたのは…
真「久し振りやなァ、藍染」
真子率いる…ヴァイザードだった
突如現れた彼らに、面識のある者もない者も驚きを隠せずにいた
そんな中、真子は総隊長の元へ…
総「…恨みを……晴らしに来おったか」
真「藍染になァ。あんたのことは別にや
選んどるとしたら、あんたらがここにメッチャ強い結界張って戦っとったことにやな！
外で見張っとったコイツ見つけられへんかったら、永久にこの周りグルグル回り続けとったとこや！」
その言葉に反応してか、一番隊副隊長の雀部が現れる
雀部(雀)「申し訳ありません…！通していいものか逡巡したのですが、内部の戦況を見て…」
総「よい……平子真子…今はおぬしらを“味方”と、考えて良いのかの」
真「………そんなもん決まってるやろ…あかんわ
俺らはあんたらの味方ちゃう。俺らは藍染の敵。ほんでもって…一護とAの味方や」
それだけ伝えると、真子は戦いに備え戻ったのだった
味方ーー
(もちろん、自警団のでもあるけどなァ)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2017年9月9日 23時
