第九十九訓 ページ8
続いて沖田サイド
なんだか俺ァ…いままで悩んでたのがバカらしくなってきやがったぜィ
俺は俺自身への呆れからくるため息を吐き出し、まだブツブツ言いつづけてるAの頭にそっと…手を置いた
んで、髪をかき混ぜてやった
Aはしばらく俺の手の動きに揺すられて、それを止めて手を除けると、その場所を押さえて俺を見上げてきた…心底驚いたような顔で
総「そりゃ、俺をモヤモヤさせてた報いだ。おっと、これで許してもらったと思うなよ?
この後のお前の時間、俺がもらうって事で許してやるよ」
『……それって…』
総「…敵とか味方とか、関係無しに…友達を続けてやるって言ってんだ。感謝しろよ」
『………』
総「…おい、なんか言えよ」
しばらく反応がねーんで後ろを振り向くと、Aはポカーンと惚けたまま俺を見上げていた
そんなAと俺を見比べて、姉上は少し嬉しそうに笑っていた
『……また…友達…?』
総「…んだよ、嫌なのか?」
『だって…Aは…』
総「だから、言っただろィ?
敵とか味方とか関係ねェ。俺ァ…高杉Aっつう一人の人間と友達になりてーんだ
こんな理由じゃ、ダメかィ?」
そう聞くと、Aは素早く立ち上がって、何度も首を縦に振って喜んだ
そのあと、ちょっとした事情でいた万事屋の旦那と合流して、江戸を満喫した
ゲーセン行ったり、服を見たり、小物屋に行ったり、女が好きそうな店に行ったり…
この時間が、ずっと続きゃあいいのに…なんて、俺らしくない考えが浮かんだ
けど…まっ
総「それも、悪くねーけどな」
ミ「そーちゃん?どーかしたの?」
『…ソーゴ?』
総「いえ、なんでもありません!」
俺は、あとからくるであろう絶望に目を背け、手を引かれるまま時間の流れに従った
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時