第百三十訓 ページ39
Aサイド
「「�瑤呂Δ叩�！」」
『……ぇ？』
男の人たちが怖くて縮こまっていたAの耳に、変な声が入ってきて顔を上げる
そこには、さっきの男の人たちがAの前で体をかがめていて、その背後には女の人と男の子がいた
「ぬしら、こんな小さな娘に手をだそうなどと…まして、わっちの前でそのようなことを考えているのなら…手加減はせんぞ」
「�瑤欧叩�死神太夫！！」
「なに！！あの百華の頭のか！？」
「逃げろ！！」
そう言うと、男の人達は女の人と男の子の間をすり抜けて逃げていった
すると、女の人がAの前まで来てしゃがんだ
「ぬし、大丈夫か？」
そう言って手を出してくれた女の人と、さっきの男の人たちと手が自然と重なってしまって…
パン…ッ
怖くて、叩いてしまった…
『Σぁ…』
「……(ポカーン」
女の人は驚いたように停止していて、Aは怖くて後ずさり身を縮める
すると、今度は男の子がAの前にしゃがんだ
「ねぇ、お前なんてんだ？俺、晴太ってんだ！」
『……A…高杉A』
晴「へー…Aって言うのか」
『…ぁ…あの……ごめんなさぃ…』
晴「へ？なにが？」
『…そっちの…女の人…叩いて…』
晴「あ！大丈夫だ！！
怖いだけだよな？大丈夫！月詠姉はすっげー優しいんだぜ！？ねっ、月詠姉！！」
月詠って呼ばれた女の人は、放心していた意識を戻してまたAを見た
月「すまぬな…わっちがしっかりしておれば、あのような輩をこの町に入れさせることさえさせぬのに…
怖かったじゃろう？」
『…ごめん…なさぃ……手』
月「ああ…気にするな。あんな目にあって、すぐに落ち着けるわけがない
わっちは、月詠。この吉原の町を護る自警団“百華”の頭をやっている。死神太夫とも呼ばれておる」
晴「月詠姉は、すっごく強いんだぜ！」
月「それで、おぬしはこの町に何のようで来たんじゃ？」
女の人…月詠さんに言われて、Aはここへ来た目的を思い出した
『…兄様…迎えに…』
月「ほぅ…兄を迎えに来たのか？」
『こくん)…けど…わかんない』
月「ふむ…迎えに来たはいいが、その兄がどこにいるかわからないと？」
晴「じゃあさ！Aの兄ちゃんが見つかるまで、母ちゃんのとこにいればいいじゃんか！」
『…かあ…ちゃん？』
晴「な、いいだろ？」
『……ぅん』
怖いところで出会った小さな出会い…
差し出されたその手は、とても暖かかった…
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (
レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます！更新の方も頑張ります！！ (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください！ (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます！ (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十六夜☆ | 作者ホームページ：http://maru1215
作成日時：2016年3月9日 23時
