第百十八訓 ページ27
続けてAサイド
足にうまく力が入らなくて、Aの背中に回ってる兄様の腕に支えられていた
そんなAを見下ろす兄様は、少し苦しそうに…けど嬉しそうに、薄く笑っていた
高「A、知ってるかァ?口づけをする場所にはなァ…それぞれ意味があるんだ」
『……く、口づけの…場所の…意味ぃ?』
高「ああ…
胸元は、所有…
首筋は、執着…
唇は……愛情だ」
『……兄様の口づけ…唇が一番…強かった』
高「これを聞いて…Aは、どう思ったんだ?今の口づけを…」
兄様は少し心配そうに…けど、確信めいた口調で問うてきた
心配しなくても…いいんだよ?兄様…
Aの答えはいつも…決まってるから
『……嬉しいよ!兄様……Aも…』
Aはまだ少しふらつく足に力を入れて、体を伸ばす
場所は…兄様の胸元、そして頬…
『Aも…兄様を所有…♪
ほっぺは…なんとなく?』
兄様は自分の頬を触ったまま驚いた顔をしてたけど、さっきとは違った…いつもの優しげな笑みを見せてくれた
高「親愛、厚意、満足感…か。Aらしいなァ」
『……へへ…ふぁあ〜』
嬉しくて、緊張がほぐれて、急に眠気が襲ってきた
時間を見てみると、もう今日が終わろうとしていた
高「…寝るか。もう、寝れるか?」
『……ぅん、大丈夫』
高「そうか…」
最初はあんなに恥ずかしかったのに、あの少ないやり取りだけで全く気にならなくなった
兄様と一緒に布団に潜り込み、いつものように…兄様にぴったりとくっつく
『兄様…おやすみなさい』
高「…おやすみ、A」
明日には、この辰兄がくれた魔法はなくなってるのだろう
だけど…Aは、兄様がそれを望んでるのならば、Aもそっちのほうがいいから
この魔法は…あの魔法の瓶は、これからしばらく封印…♪
翌日、なんとか姿は元に戻ってた
昨日は仕事でいなかった変辺太が、見たがったけど…兄様やまた子に怒られてた
万斉は、あのAを見て曲が浮かんだと言って部屋にこもってた
また子もこっちのほうが好きなのか、抱き上げて頬ずりしてきた
兄様は、いつも通り…Aとずっと一緒
子供なAは、Aなにり頑張っていこうって…この日を境に更に意気込みを感じてたのでした
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堕天使 - 面白かったです。更新頑張って下さい (2016年9月11日 0時) (レス) id: da9a796715 (このIDを非表示/違反報告)
桜子 - おもしろかったです、更新待ってます (2016年8月31日 15時) (レス) id: 6d3bb9a613 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜☆(プロフ) - gumliaさん» gumliaさん、指摘ありがとうございます!更新の方も頑張ります!! (2016年5月18日 19時) (レス) id: cb146d85e2 (このIDを非表示/違反報告)
gumlia - 指摘ですが「貞春」ではなく「定春」ですよ。これからも更新頑張ってください! (2016年4月23日 1時) (レス) id: 5dbab745da (このIDを非表示/違反報告)
坂田 花恋(プロフ) - キャラと言いお話と言い・・・すごく面白いです!!!高杉様と妹さんの絡みが好きです♪笑更新頑張ってください!!!!!いつまでも応援してます! (2016年4月10日 21時) (レス) id: 74d544e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜☆ | 作者ホームページ:http://maru1215
作成日時:2016年3月9日 23時