【銀魂】大切なものを護り壊す世界…2

第百十七訓((ちょっとラブが熱い ページ26

続いてAサイド


グッ…と、兄様の手がAの頭を掴んで、自分の胸に押し付けた


一瞬、掴まれた時は怖かったけど…



『……に…兄様…？』

高「……A、お前は何もおかしくねェよ」

『で、でも…A…』

高「急に体だけが大人になって、ガキのまま大人の女の気持ちがわかるようになっただけだ
お前がそれを知るには、まだ…早すぎたんだみてェだなァ」



兄様の言葉を聞いて、安心とショックが一緒にAの心に広がった



『……A…大人に…なれ…ないの？』

高「……大体、なんで大人になりたかったんだァ？」

『……兄様も、銀兄も、小太兄も、辰兄も…みんな大人だもん……Aだけ…違うの…やだ！
それに……この体じゃ…戦場でできること…限られるから…兄様のやくに…たてない。みんな…死んじゃう
仲間のために…何もできないのは……絶対に…やだから…ッ！！』



溢れるのが少し止まりかけてた涙が、またこぼれ始めてる


そんなAを黙って見つめていた兄様は、自身の人差し指でAの目元に溜まる涙をすくい取った



『……にいさ…ま…？』




突然の不思議な行動に、Aは兄様の名を呼んだ


だけど兄様は…Aの疑問をよそに、そのままAを抱き寄せる


そして…首筋に噛み付くような、胸元に優しげに…それぞれ口づけを落とした


それが…すごく恥ずかしかった
Aがまた顔を下に向けようとすると…兄様の胸に押し当てられる



『に、にぃ…さ…ま？』

高「……大人になるなんざ、ゆっくりでいい
時間は、たっぷりあるんだからよォ……無理しなくていいんだ、これ以上」

『…A…無理なんて……して…』

高「その言い訳が、無理してるってんだァ
俺ァ、Aの兄貴だ。妹のこと知らねェで…兄貴は語れねェだろ？」

『ッ…ふっ…ぇえ……んっ…』



兄様の言葉に涙がもっと溢れてきて、耐えきれなくなりそうになった時…すぐ目の前に兄様の顔があった


それで…Aの口に、兄様の口が…重なってる



『にぃ…ふぅっ…んぅっ…しゃ…ぅんん…』



兄様って、呼ぼうとしても…兄様はAの口から離れてくれなくて、口を開けようとするともっと押し付けてくる


息ができなくて苦しくて、頭がクラクラし始めて…兄様はやっと離してくれた



『…はぁ…はぁ……にっ…さま……なに…』



兄様が離れた後も、まだ…頭がクラクラしてて、そのせいでうまく口が回らない


続く

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